万華鏡の視覚 - The Kaleidoscopic Eye

アート
スポンサーリンク

Mandala Design sachi です。
 

 
目を奪う、心揺さぶる、アートに出会う
ー 本展出品のアーティストたちは、人間の感覚や認知のシステムに関して独創的な視点をもっています。彼らが提示する世界に対面する時、私たちが慣らされた感覚は試され、普遍的だと信じてきた「常識」は覆されます。「現実(リアリティー)」とは何か。私たちが生きている世界とはどこか。人間の存在と認識に関するこの根源的な問いに対して、あらゆる可能性を探ります。万華鏡が多様で魅惑的な視覚を映し出すように、決して一つではない視点があることに気づくとき、世界の見え方が変わってくることでしょう。 ー

 
 
!!
世界の見え方が変わる!
常識が覆される!?
なにぃ~?
これはもう行くしかないでしょう!
 
いやがるT氏を無理矢理説き伏せ、いざ六本木森美術館。
どんな体感、できるかな。げんかくだいすき。うきうきです。
(注:T氏 =Light InSight 展でもご一緒したひと)
 
 
~ これから見に行く予定のある方、この先ネタばれになります。 ~
 
20090519_1157253

カールステン・フラー 《Y》


 
とても美しい装置だった。
自分が見たときには画像のように電球がつきっぱなしではなく、流れるように順に点滅を繰り返していた。
でも、もうちょっと明るいLEDの電球を使ってほしかった、と思う。
きっと目が眩んで、より大きな眩暈感覚が得られるのに。
見終えた後もしばらくは網膜に残像が残り、あとに続く作品は見られたものではないだろうけど。
これのミニチュアがほしいな。それを机の上に置いたりしたらそれはもうファンタスティックプラスティックマシーン。
 
ペーター・チェルカスキーの映像作品は面白かった。
実験的過ぎな作品だけど。
以前、フリッカー(=光や像の明滅によって生み出される視覚効果 / ポケモン現象で一時期話題になった)作品ばかりを集めたイベントに参加したことがあったが、これもそういうジャンルのものだと思った。
 
暗い部屋にミラーボールが十ばかり並べてある展示作品もあった。
誰のものか忘れた。
でも、あのくらいでは世界の見え方なんて変わんないよ。
ミラーボールくらい自分の部屋にだってぶら下がっているもの(笑)
 
カールステン・ニコライは、以前、NTTインターコミュニケーション・センターで「無響室」を楽しませてもらったが、今回の作品はモニター様のフレームがいくつか並び、その上を白い光が行ったり来たりしているだけ。何だか刺激が足りなかった。
別に刺激を競っているわけじゃないってことを忘れがちな自分もどうかと思うけど。
自分に観賞できるだけの目がないのかもしれない。
 
個人的な意見だけれども、タイトルの響きやキャッチコピーがよかっただけに、今回は結果として期待はずれに終わった感があった。個々の作品もよいし、ラインナップ自体は悪くはないのだが、全体的に「万華鏡の視覚」というイメージとは違う、と思ってしまった。
自分自身の感覚を揺さぶるような、訴求力のあるものが少なかったのだ。
 
自分にとっての万華鏡のビジョンというものは、どの瞬間を切りとっても、常に1秒前とは違う眺めをもっているような、流動的なイメージ。そのようなダイナミズムを内に秘めているものであってほしかったのだと思う。
「あれれれ。これってさっきと違う見え方じゃん、じゃあのように見えていたさっきまでの自分ってなんだったのだろう?そもそもそんな自分は本当にいたのか」的な感覚になるものであってほしかったのだと思う。
言いたいこと言ってます。
 
今回一番良かったのはチラシかな(笑)
お部屋に飾ってあります。
 

 
 
万華鏡の視覚:ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより
2009年4月4日(土)~7月5日(日)
会場: 森美術館

 
 
追記:
 
見終わった後に寄ったミュージアムショップで
「ほら。好きそうなのやってるよ」とT氏が手招き。
急いで駆け寄ってみると!
そこにはめくるめく映像が映し出されていた。click! ↓
 
20090519_1157252タナカカツキ 『ALTOVISION』
 
これはまちがいなく本日の番外編MVP!
グッジョーブ、T氏!
タナカカツキ氏はバカドリルの作者。
絶対買う!とその場で叫び、パッケージをよーく見てみると。
なんと、、、ブルーレイのみの販売。
う、うちでは再生できないではないか。。。orz
 
「いつかブルーレイプレイヤーつきで買ってやる!!」
ともう一度叫んだところで、本日のレポおしまい。
 

スポンサードリンク:


読んでくださってありがとうございます!
ポチッとしてね。


アートランキング

  
  

コメント