神の宿る写真「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」展 @ 東京オペラシティ アートギャラリー
自分はなぜ、川内倫子の作品に惹かれるのか?改めて考えてみた。川内作品には、慌ただしい毎日のなかで後回しにしてしまいがちな大切なことを思い出させてくれる力がある。それは、ふと詩集を手に取り、束の間でも詩の世界にスリップした時の感覚にも似ている。そこはこの世ではないところだ。川内倫子の作品は、身の回りのものことを撮っているのにもかかわらず、「あの世」の佇まいがあると思う。神の視点を想起させるということなのかもしれない。