義母の色紙の手触り

俳画アート
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今日は由無し事を。

お義母さんの遺した色紙を見ています。
俳画というのかな。句を添えた可愛らしい絵。

遺品を整理するために、一枚一枚手にとり、初めてゆっくりと見た。
数がとても多い。

 

聞いてはいなかったけど、おそらくどこかに通い習っていたのだろう。
本番の色紙に描く前に、薄い半紙に何度も何度も練習していて(それも全部残されていた)段々と上手くなっているのが素人目にもよくわかった。

本番の色紙に描かれた作品では、筆を引く線に迷いがない。色のぼかし方とかもこなれた感じ。

 

俳画

 

絵心があったんだなぁと思った。描くことを楽しんでいたんだな。
手のひらで色紙を撫でると、こころの奥に灯がともった。

なんか、よかったなぁ…。

自分はあまり良いお嫁さんでなくてすまなかった、と感じてきたけど、この歳になり、お義母さん自身の人生を振り返ってみてそう感じた。

 

趣味が多い人だった。俳画をはじめとして、三味線、お着物、社交ダンス、卓球。友達との小旅行。
幼い頃は養女に出されたと聞いた。辛いこともあっただろうし、最後の方は病で苦しんでいたけど、総じて素晴らしい人生だったと思う。
お父さんのおかげでお金に困ることもなく、子宝にも恵まれ、子ども達に愛され、成長した彼らと(その家族と)亡くなる日まで同じ敷地内で暮らしていた。

 

義母が天国でどう感じているかはわからない。
けれども、お母さんの人生が充実したものでよかったな、としみじみと感じ入る、緊急事態宣言下の冬の日。

 

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