ひとつひとつが夢のように美しい セルゲイ・パラジャーノフ監督「ざくろの色」

アート
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ずっと観たかった、セルゲイ・パラジャーノフ監督ざくろの色』を観てきました。

 

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アルメニアの詩人、サヤト・ノバの一生がテーマになっています。

 

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自分はいつの頃に切り取ったのか、もう分からない新聞の切れ端をずっと持っていて、
セピア色になったそのコラム(映画評)にはこう書いてある。

 

余りにきれいなので泣ける

ストーリーもセリフもほとんどない。カメラも動かない。聴き慣れない民族音楽が流れ、見たことのないような、鮮やかな色や形が、絵画のように風景から切り取られて、次々と現れては消えて行く。一つひとつが夢のように美しい

 

場面の中の赤と青の使い方が印象的だった。
登場人物の造形も美しく、まさしく夢のような儚さを感じた。
風の音や糸車の音などの効果音が、見終わっても耳に残っている。

 

 

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画像はこちらより転載させていただきました。

 

AmazonレビューのKeita56さんの感想が秀逸だったのでここに引用させていただきます。

天啓となる映画。

地上で最も美しい映画。全編台詞無し。静止画のような構図のみで撮影。果物・楽器・動物といった様々なモチーフ、美しい衣装、人物のゆったりした動作…それらがイメージとして網膜に焼き付く。章ごとに挿入される詩的なテキストは、主人公の心情とリンクする。「サヤト・ノヴァ」が生まれて死ぬまでを映した映像詩。表現は前衛的だが、決して難解でも冗長でもない。全ての映像が繋がっているから。イメージだけで観ても、意味を考察しても良し。強烈に観衆のイマジネーションを喚起させる映画‼美しい映像が、夢みたいに何らかの関連づけによって紡がれていく…。アルメニアの伝統音楽が実に効果的に使われていて映像と同じく言葉以上に何かを語る。キリスト教のモチーフがソ連当局の怒りに触れたかパラジャーノフは15年の軟禁生活を強いられる。苦難の映画人生と相俟って、一層切なく、儚く美しい映画に感じます。

素晴らしいです!

機会があれば皆様も是非ご覧になってくださいませ。

 

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