煌びやかな世界観『嫌われ松子の一生』中島哲也監督 が素晴らしい

映画
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観てきました、中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』
感想メモです。

ああまったくやっぱり何とも。映画ってやつは!
最初の木村カエラ@渋谷でもう凄い。
タイトル出るまでの緊迫感がたまらない。
ぐぐっと観客をつかんではなさない。
そして、極彩色で押しまくる!

 

さすがに15秒の中に世界観を作り上げる人のスゴ技です。
(中島哲也氏はCMクリエイター出身)
出ている役者も豪華だが、煌びやかなCGやアニメが目にも効果的。
色鮮やかな花々、さえずる子鳥、きらきらの光の粉、降ってきそうな星空。
惜しげもない感じです。

 

ストーリーの緩急も気持ちよかった。
終盤の松子の死以降の映像は秀逸。
松子のおいが踏み混んだ彼女の臨死の境地を、我々も共に体感する。

 

カメラワークがすごい。
まるで魂になってあちらこちらに瞬間移動するように、時間も空間も超越して跳んでいく。
景色、情景も既視感を感じるような色味で成り立っている。
浮遊感は延々と続く。
soul trip― いわゆる死の前の走馬灯か。

 

「まーげてーのばしてーおほしさまを…」
と、唱歌を口ずさみ妹の部屋までの階段を昇っていく松子。
階段は青い空の中をどこまでも延びている。

 

ドアを開け「おかえり」と言う妹に、「ただいま」と微笑む幼い日の松子のアップで物語は終わる。ああ。あれはあの世なのか。。

 

生きている間に得られそうで得られなかった安泰。
届きそうで届かなかった愛。
「一人でいるより、二人で地獄に落ちる方がいい」
そう言っていた松子。

 

それにしても母の影の薄い映画だった。

 

画像はこちらよりお借りしました。
https://www.happyon.jp/memories-of-matsuko

 

同じく中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」はこちら!

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