「世紀末ウィーンのグラフィック-デザインそして生活の刷新にむけて」展は図録やフライヤーもおすすめ!

アート

こんにちは。マンダラデザインアートブログのsachiです。

 

目黒区美術館にて、「世紀末ウィーンのグラフィック-デザインそして生活の刷新にむけて」展を観てきました。
これがもう、実に素晴らしかったのです!
個人的に好みだからというのもあるのでしょうが、自分は近年これほど満足度の高い展示にお目にかかったことはありません!

コレクションは、アパレル会社の創業者・平明暘氏が蒐集したもので、2015年に京都国立近代美術館に収蔵されたもの。
京都での公開を経て、今回の東京への巡回となりました。

世紀末の香り漂うアールヌーボーやアールデコはもちろん、1900年頃のウィーンやその周辺の芸術がお好きな方には絶対におすすめ。

写真撮影はOK(家具のみNG)だったので、美しいグラフィックの数々をポストいたしますが、多くの人に実物を見てもらいたいと思いました。

 

 

ー 1897年のウィーン分離派設立から1914 年の第一次世界大戦勃発まで、世紀末から二十世紀初頭のウィーンでは、グスタフ・クリムトやヨーゼフ・ホフマンらを中心に、新しい時代に相応しい芸術、そしてデザインの在り方が模索され、絵画、彫刻、建築をはじめ数多くの素晴らしい作品が生まれました。中でもグラフィックの分野は、印刷技術の発展や雑誌メディアの隆盛を背景にめざましく発展し、新しい芸術の動向を人々に伝え、社会に浸透させる上でも重要な役割を担いました。
本展は、京都国立近代美術館所蔵の約 300 件にのぼる膨大なグラフィック作品のコレクションを中心に、同じく平明氏旧蔵のリヒャルト・ルクシュによる石膏彫像と貴重なアドルフ・ロースの家具一式を加え、世紀末ウィーンの息吹と魅力をお伝えします。ー

目黒区美術館サイトより

 

世紀末ウィーンのグラフィック展 図録やチラシが素晴らしい!

 

このパンフレットがもうすでに美しく、りっぱな芸術品です。
これだけ多くの情報をよくぞここまですっきりとわかりやすくまとめた!と大変感心しました。

 

 

開くと、分離派のグラフィックなどから取り出したモチーフに彩られた瀟洒な縦長レイアウト。
チケットも美しい。。

 

 

グッズのコーナーも素晴らしかった。

観覧後に購入した図録は白と赤、色違い二種の展開
両方ともほしいくらいカッコいい。2,200円。迷った末に自分は赤の図録に。ポストカードも素敵だった!

通常は味気ないデザインの出品リストも美意識に強く訴えかけてきます…。

 

世紀末ウィーンのグラフィック展出品リスト 世紀末ウィーンのグラフィック展出品リスト

参照元:
https://www.momak.go.jp/wp-content/uploads/2019/11/vienna_list.pdf

 

さて、展示は4つのパートから成り立っていました。

 

Ⅰ. ウィーン分離派とクリムト

 

ー 1897年に「時代にはその芸術を、芸術にはその自由を」という有名なモットーを掲げてウィーン分離派(正式名称:オーストリア造形芸術家協会)が結成されました。ー
目黒区美術館サイトより

 


展示ボードのデザインも素晴らしい。

 


こ、これは…。

 

ウィーン分離派展カタログ。ゴールドのベースにこのフォント。可愛すぎ!

 

どれもすごいお宝!

 

驚愕!

 

垂涎!

 

臨死!グスタフ・クリムト「接吻」!

 

 

このパート、自分は
「目の前にあるこれらはいったいなんなのだ!」
と心の中で叫びながら見ていた。
こんな貴重な資料群がここ日本にあるなんて…。京都国立近代美術館所蔵なのだ。
この時代のこういうデザインが好きすぎて、とうとう一昨年はオーストリアに飛び、ウィーン分離派館まで訪れたけれど、このようなものにはほとんどお目にかかることはなかった。
求めていたものが今、こんな大量に目の前にある!
写真撮影も全然オッケー!なんという太っ腹。
自分はありがとうありがとうと涙しながらじっと見入り、巡回し、写真を撮りまくった。
感極まり、その気持ちを誰かとシェアしたくて、座っていた学芸員のおじさんに「ほんと考えられないコレクションですね!!」と話しかけ、軽く引かれる始末。

 

エゴンシーレ素描!

 

Ⅱ. 新しいデザインの探求

ー カラー印刷技術や写真製版技術の発展を背景に、当時、デザイン刷新の参考とすべく数多くの図案集が刊行されました。中でもカール・オットー・チェシュカやコロマン・モーザーが製作に参加した『ディ・クヴェレ(泉)』シリーズやベルトルト・レフラーによる『ディ・フレッヒェ(平面)』で提案された多彩な図案は、今なお新鮮さを失っていません。
本章では、人々を魅了した図案集の数々を紹介するとともに、そのデザイナーの人材輩出の場としてのウィーン工芸学校、活動の場としてのウィーン工房に注目します。さらに建築家たちの新たな取り組みを、オットー・ヴァーグナー、ヨーゼフ・ホフマンそしてアドルフ・ロースの作品に探ります。ー

目黒区美術館サイトより

 


図案集か。興奮する。

 

 

 

コロマン・モーザー『ディ・クヴェレ(泉)』

 

ひとつひとつが素晴らしいデザインなのに、こんなにたくさん。。

 

魅力的な文様にうっとり。フォントも素敵だな。

 

配色も可愛い…。ひとつほしい。。

 

カッコよすぎると思う。。

 

 

Ⅲ. 版画復興とグラフィックの刷新

ー19世紀における写真の発明は、それまで視覚情報の複製や記録といった役割を担ってきた版画の存在意義を大きく揺るがし、芸術としての版画への模索という動きを生み出しました。その際に積極的に参照されたのが、当時西欧で大きなブームとなっていた日本の多色木版画です。作品として制作された版画は、絵画に比して廉価ということもあり、広く人々の生活を彩ることになりました。 ー
目黒区美術館サイトより

 

 


フレームも素敵。

 

Ⅳ. 新しい生活へ

ーグラフィックにおける新たな試みは、当時盛んに刊行された美術雑誌や挿画入り雑誌だけではなく、様々な媒体を通して人々の生活へと浸透していきました。日々新しいグラフィック・デザインに触れること、それは生活における新たな意識を生み出すことにも繋がりました。 本章では、ポスターやカレンダー、蔵書票といった日常生活に関わるグラフィックの新たなデザイン、そしてグラフィックの刷新を担った人々がてがけた書籍の装丁や挿画の魅力を紹介します。 ー
目黒区美術館サイトより

 

 

コロマン・モーザー、配色センス良すぎ…。

 

こちらもコロマン・モーザー。渦巻きがかわいい。

 

 

ベルトルト・レフラー「愚か者ども」
ベルトルト・レフラーという人は初めて知った。どのイラストデザインも素晴らしい。

 

 

ベルトルト・レフラー ポスター

 

 

 

 

本当に素晴らしい展示でした。
たくさんの方に見ていただきたいと思いました!
6月9日まで。

 

ウィーンにご興味のある方は、よかったらこちらもあわせてどうぞ!

ミュンヘン・プラハ・ウィーン!列車移動で旅をした〜ウィーン編
ハプスブルク家に仕えた貴族オイゲン公が建てた夏の離宮べルヴェデーレ宮殿にてクリムトを。 今ほかの世界中のどこにでもない、自分の目の前に「接吻」がある。これはものすごい幸福な気持ちだった。混んでいたけど日本の美術館とは比べ物にならないくらいゆったりと見れた。写真も撮り放題だし。宮殿も広々としてきれいだった。

 

「京都国立近代美術館蔵 世紀末ウィーンのグラフィック-デザインそして生活の刷新にむけて」
会期: 2019年4月13日(土)から2019年6月9日(日)
時間: 10:00〜18:00(入館は17:30まで)
休館日: 月曜日 ただし、4月29日(月・祝)及び5月6日(月・休)は開館し、4月30日(火・休)及び5月7日(火)は休館。
観覧料: 一般 800(600)円
大高生・65歳以上 600(500)円
小中生 無料

 

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コメント

  1. eury より:

    初めまして。
    大変素晴らしいレポートありがとうございました!
    私、この展示のことを知らなくて。すっかり見逃しました。
    ウィーンモダン展のほうには、なんとか行けまして。

    その際、一番気になったのが、「ベルトルト・レフラー」でした。
    日本国内では、シーレ、クリムト人気の影にあるような存在で、その資料も大変少なく、
    検索して、こちらのページにたどり着けました!

    この時代のウィーンのデザインの美しさは本当にため息が出ます。
    紹介文からも熱が伝わります!!
    他のページも拝見させて頂きます。

    • sachimandala より:

      euryさま、はじめまして。嬉しいコメントありがとうございます!
      この時代のウィーンのデザインの美しさにはため息、こころより同感です!
      そしてベルトルト・レフラー、わたしはまったく知らなかったのですが、どれもこれも本当に
      お洒落で可愛らしいデザインで驚きました。個人的にはこの人の作品を数多く観れたことが一番の収穫だと思いました。euryさんにも見ていただきたかったです…目黒区美術館、宣伝には他ほど力を入れてないのかもしれませんね。。
      ウィーンモダン展もよかったですよね!
      (こちらはハンス・マカルトという画家を知ったのが一番の収穫でした)