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マンダラデザインアートブログのsachiです。
2018年4月、ミュンヘン・プラハ・ウィーンの三都市を、列車などを使いながら移動し旅をしました。
アーティスティックな建造物などを中心に、撮った写真とともに都市別にまとめようと思います。
今回は、是非とも訪れてみたかったウィーン編です。
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Contents
ウィーン中央駅から地下鉄でカールスプラッツ駅へ。Airbnbに到着!
ウィーン中央駅から地下鉄(U-Bahn / ウーバーン)に乗る。
その日宿泊予定の、Airbnbの最寄り駅・カールスプラッツに着いたのは15:00過ぎ。
駅からそれほど遠くないはずなのだが、部屋を探して街をうろうろ。色々なひとに聞きながら駅前をぐるぐる。
途中日本食品店を見つけてそこのオーナーの日本人女性に道を聞く。
親切な方でアパートの入り口まで案内してくれた。もうウィーンには5年住んでいるとのこと。
結局部屋で待っていてくれると言っていた宿のオーナーさんはおらず、近所のケバブ屋にカギを預けたと言うメッセージがあった。
それを預かり、ようやく部屋に着く。
キッチンはこんな感じ。調度品が素敵ー。
落ち着いた雰囲気のベッドルーム。
バスルームにはランドリー。
引き出しにはさまざまな備品。
【参考】Wohnen am Naschmarkt(¥16,640 /2泊 2018.3時点)
所在地: Faulmanngasse 3, Wien
自宅感覚でウィーン市民として(笑)落ち着いて過ごせそう。
この宿に決めたのは、ウィーン旧市街地のすぐ近くであったこと。
かつての城塞跡「リンク」という環状道路に囲まれたエリアで、重要な観光スポットがたくさん集まっている。
なかでも長年の憧れは「ウィーン分離派会館」!
宿から買い物にふらっと出かけ、帰りにこの優美な建物の前を通りかかり、はっとして立ち止まりしばらく見惚れる…なんてことを妄想していたのだが…。
ががーん!
なんと目下改修作業中!!!
素晴らしい外観がまったく見えない!泣
本来ながめられるのはこのような麗しい姿!
きーーー!
(wikipediaより)
↓↓↓
……。
仕方がない。
気を取り直して、ウィーンのアールヌーボー(=ユーゲントシュティール)の探索にさあ出発!
骨董市とマジョリカハウス、メダリヨンハウス
宿から歩いて数分。ナッシュマルクト(Naschmarkt)の骨董市。移民系のひとがいっぱいいたよ。
マジョリカハウスとメダリヨンハウス
骨董市広場の近くに建つマジョリカハウスとメダリヨンハウス
マジョリカハウス(Majolikahaus)
オットー・ヴァーグナーによる集合住宅(1898-99)。カラフルな花模様が描かれているタイルはマジョリカ産だとのこと。なんて華やかなのだろう!
メダリヨンハウス(Medalion)
こちらもオットー・ヴァーグナー作。建物の金メダルはコロマン・モザーのデザイン。
バルコニーの華麗さ!「叫ぶ女性の像」もつくづく大胆な意匠だ。
【参考】マジョリカハウス、メダリヨンハウス
所在地: Linke Wienzeile 40, 1060 Wien
さて、日もだいぶ傾いてきた。
クリムト、シーレも通ったという「カフェムゼウム」で一休みします。
カフェムゼウム
アドルフ・ロース設計「カフェムゼウム」 Operngasse 7, Vienna 1010
赤を基調としたモダンでもありクラッシックでもある雰囲気の中でいただくケーキとコーヒー。おいしかった。
店から出ると街並みはすっかり夕闇に包まれていた
オリーブと饅頭みたいな食べ物をマルクトにて購入し、赤ワインも買って、今日1日を振り返りながら宿でおうちごはん。
骨董市での戦利品。
カールスプラッツ駅とウィーン分離派館
翌朝は買っておいたパンやチーズなどで軽い朝食を取った後、さあ散策にGO!
カールスプラッツ駅
うちの近所の(笑)カールスプラッツ駅。こちらもオットー・ヴァーグナー設計。
カッコいいなぁ。
裏側はカフェになっている。
続いては、さきほどの外観にシートのかかった「ウィーン分離派会館」へ。
こちらはクリムトなどが立ち上げた「ウィーン分離派」の象徴的な建物。
オットー・ヴァーグナーの弟子、建築家ヨゼフ・マリア・オルブリッヒの設計。
ウィーン分離派会館
地下のホールにあるグスタフ・クリムトの大作「ベートーヴェン・フリーズ」(1902年)
高さ2m、幅34m。「交響曲第九番」をモチーフに社会への風刺と幸福への憧れを描き出している。
右側の抱き合う男女の描写は、芸術による理想の姿を表しているという。
「芸術の神殿」である分離派会館。
その建物自体が、世紀末ウィーンの最も重要な芸術作品だともいわれている。
それだけに、外観を目の当たりにできなかったことは、返す返すも悔やまれる。
必ずまた見に行くから!
他にも現代アートの展示が催されていた。
ミュージアムショップも目移りするくらいお洒落なものが並べられており、長時間吟味してポストカードなどを購入。
チケットやパンフレット、購入したポスカ類。レンチキュラーのデラックス3Dカードも2種類買ったよ!
【参考】ウィーン分離派会館
所在地: Friedrichstraße 12, 1010 Wien
べルヴェデーレ宮殿上宮にてクリムトを
ハプスブルク家に仕えた貴族オイゲン公が建てた、べルヴェデーレ宮殿。
お庭も素晴らしい。いつか映画で見た世界。
豪華絢爛!色味はやや渋めで好き。
トイレ前のこのスペースはちょっとシックで現代的なイメージ。
若い頃からの憧れ、グスタフ・クリムトの「接吻」(1907-08)
こんなに間近で見ることができるなんて!サイズがスクエアであることは初めて知った。
「ユディット」(1901)
美しき未亡人ユディットは祖国への侵攻を目論む敵の司令官を誘惑して殺害。左脇にはその男の生首が。敵を倒す聖書のヒロインとされている。
フリッツァ・リードラーの肖像(1906)
今、世界のほかのどこでもない、自分の目の前に憧れのグスタフ・クリムト「接吻」がある。。
これはものすごい興奮だった。
混んでいたけど日本の美術館とは比べ物にならないくらいゆったりと見れた。
宮殿も広々としてきれいだった。ポストカードも購入。
真っ赤なチケットやフライヤー、購入したポスカ類
【参考】べルヴェデーレ宮殿上宮
所在地:Sammlung Prinz Eugen-Strae 27 1030 Wien
オーストリア応用美術博物館(MAK)
美術館エントランスから続く階段。日本ではちょっと見られない雰囲気。格式が高く、厳かな気持ちになる。
中階段はモダン。ランプはスタイリッシュだけど落ちてきたらちょっと怖いw
マーガレット・マクドナルド=マッキントッシュの『七王女』(1907)
スコットランドのアール・ヌーボー、アーツ・アンド・クラフツ運動のチャールズ・レニー・マッキントッシュの奥様
時代に沿って展示されたアート作品群の中に「AKIRA」もあったよ。(見にくいけど左端)
オーストリア応用美術博物館。
見応えがあった。
展示品のユーゲントシュティル様式の椅子や家具、アールデコやアールヌーボーの食器などもゆっくりとひとつずつ見た。
「ユーゲントシュティル美術館」とでもしてあれば、もっと人も集まるんではないかと書かれたブログがあったが、同感。
「応用美術博物館」というネーミングがちょっとピンとこなかった。
【参考】オーストリア応用美術博物館MAK
所在地: Stubenring 5, 1010 Wien,
フンデルトヴァッサー・ハウスとクンストハウス・ウィーン
フンデルトヴァッサー・ハウス
最高に色鮮やかで楽しい建物。実際に居住者がいる市営住宅なので内部見学は不可。
フンデルトヴァッサーハウスから徒歩圏内にある、クンストハウス・ウィーン。フンデルトヴァッサー作品常設展、カフェやショップがある。
クンストハウス・ウィーン。フンデルトヴァッサー・ハウス。両者とも可愛いなあ。
フンデルトヴァッサーはウィーンのガウディと呼ばれたらしい。
日本にも大阪に彼の設計したゴミ処理場がある。
【参考】フンデルトヴァッサーハウス/Hundertwasserhaus
所在地:Kegelgasse 34-38,A-1030,Wien
【参考】クンストハウス・ウィーン/Kunst House Wien
所在地:Untere Weißgerberstraße 13,1030,Wien
ウラニア天文台
ウラニア天文台(URANIA)。
1910年に建てられた、劇場やカフェなどが入った複合建築物。
ドナウ運河の脇に立つ外観が個性的で目立っている。
【参考】ウラニア天文台(Urania Sternwarte)
所在地:Uraniastrasse 1 | Entrance Turmstiege, Vienna 1010, Austria
デメルのカフェでザッハトルテを。そしてエンゲル薬局ほか
憧れのDEMEL。甘い香りにワクワクする。
ザッハトルテとウインナーコーヒーを。優雅な時間。
入り口近くのカウンター席が素敵。
【参考】デメル・ベーカリー
所在地:Kohlmarkt 14
この日はチェックアウトして、ウィーン中央駅のコインロッカーにスーツケースを預けて散策。
デメルのカフェでザッハトルテとウインナコーヒーをいただき、エンゲル薬局、マンツ書店を見学した。
エンゲル薬局
エンゲル薬局は、オットー・ワグナーの弟子オスカー・ラスケの設計によるユーゲントシュティールスタイルの薬局。
ラスケはその後、建築をやめ、絵画やグラフィックデザインに専念したそうだ。
天使の女性がほんとうに優美。窓やその上部を彩る、いかにもユーゲントシュティール風なモチーフが美しい。
マンツ書店
「マンツ書店」はアドルフ・ロース設計。
「装飾は犯罪の一つ」と提唱するロースは、分離派の装飾性を激しく攻撃し、徹底的に装飾性を排除したシンプルな建物を造ったそうだ。
シュテファン寺院
ウィーン散策の最後に訪れたのは、世界遺産のシュテファン寺院。
シュテファン寺院は、800年以上の歴史を持つウィーンのシンボル、ゴシック様式の大聖堂。
ここでは長い時間を過ごした。懺悔室があったので充分な懺悔もさせていただきました(笑)。
【参考】シュテファン大聖堂/St.Stephansdom
住所:Stephansplatz 3,Wien
移動:Vienna Central Station発 - München Hbf着
ウィーンではマックまでもがお洒落!
電車に乗る前にピザを食べて、さあミュンヘンに戻ります!
【参考】Vienna Central Station発 (16:30)- RJMünchen Hbf(20:29)(RJ66 118ユーロ/2psn 21号車22,28)
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