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マンダラデザインアートブログのsachiです。
2024年11月、ドイツ・デュッセルドルフ経由でフィンランドを初めて訪れました。
長らく北欧に憧れてきた自分にとって、ヘルシンキの街並みは目に映るもの全てが美しく、貴重な6日間となりました。
このポストでは、この旅で是非ともこの目で見たかったポホヨラ(ポジョラ)保険会社ビルディング(Pohjola Insurance Building)をフィーチャーします!
ドイツ デュッセルドルフ滞在記はこちら↓
Contents
ポホヨラ・ビルディングはエリエル・サーリネン建築のもうひとつの傑作!
ポホヨラ保険会社ビルディング(Pohjola Insurance Building)は、ヘルシンキ中央駅から歩いて5分、ヘルシンキの中心部を東西に走るメインストリートの一つアレクサンテリンカトゥ通り(Aleksanterinkatu)に位置します。
ここはショッピングや観光の中心地で、多くの人々が行き交う賑やかなエリア。
右側に見えるちょっと悪魔的な?外観を持つ建物がポホヨラ保険会社ビルディングです!
別記事のアルヴァ・アアルトのアカデミア書店のすぐ近くでもあります。
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ヘルシンキ中央駅がエリエル・サーリネンの建築であることには以下で触れましたが、
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この駅と同じく、ナショナル・ロマンティシズム様式で建てられていることで知られています。
しかしこの建物は、駅舎とは少々異なる、繊細で神秘的な雰囲気を醸し出しているのです……。
建物自体がひとつの神秘的な物語であるポホヨラ保険会社ビルディング
1901年に完成の、ポホヨラ保険会社ビルディング。
ヘルシンキ中央駅が「力強さ」や「重厚さ」を前面に出しているのに対し、ポホヨラビルからは「神秘性」や「物語性」が強く感じられます。
ひときわ異彩を放つ、まるで森の精霊が住んでいそうな建物の入り口には、建物全体を覆うように施された様々な動物や植物のレリーフが。上部には熊さん達がいる!
ビル4階あたりにも熊の顔が。
守護神的な存在なのかな?
玄関を彩る鉄製の装飾や、窓枠の繊細な曲線は、一つ一つが職人の手によって丁寧に作られた芸術品。
それにしても本当に強烈なファサードだなぁ。。
中央「POHJOLA」のプレートの下にあるのは何の植物?
扉の両脇、左はおじさんの顔で、右はツノが生えた鬼……?
その下には足の指先も見える。。それならば上に見える二本ずつの円柱は脚?
トロールか?詳しくないのでわからない。。
これらは単なる装飾ではなく、フィンランドの民族叙事詩『カレワラ』 から引用した誇り高きモチーフだとのこと。今度読んでみたいと思います。

一度見たら忘れられない!フィンランドの民族叙事詩『カレワラ』の世界観に覆われたポホヨラビル
正面から回って、側面を見てみた。
一階の華やかなブランドショップの上には!
うわー!
悪夢に出てきそうな!
しかし精巧に彫られている。。
「H&M」の新ブランドARKET(アーケット)の上にも。
このおじさん達は何かを守っているのかな?
ん??
え。いやこれ絶対何か悪いこと考えてるよね?!
リスだ!
松ぼっくりがいっぱい。北欧の豊かな自然がモチーフだ。
建物全体に使われているのは、フィンランドの自然から採れた花崗岩。
電話中??ではないか……。
こんな美しい扉も。
残念ながらブティック以外の内部は通常非公開。
細部に宿るサーリネンのこだわりが感じられるポホヨラビルは見応え十分。
ヘルシンキに来たら必見です!
完成:1901年
設計:E. サーリネン、A. リンドグレン、H. ゲッセリウス
住所:Aleksanterinkatu 44, 00100 Helsinki, Finland
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