「ルドルフ・シュタイナー展」@ワタリウム美術館

アート
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こんにちは。マンダラデザインアートブログのsachiです。

「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」を観に神宮前のワタリウム美術館に行ってきました。

 


「ルドルフ・シュタイナー展 天使の国」

 

日本ではシュタイナー教育で広く知られるルドルフ・シュタイナー(1861 – 1925)。
自分は、若いころ興味を抱いた「神秘学」すなわちオカルティズムの流れでその名を知った。

神秘学とは、合理的な理性によって万物を理解しようとする近代の自然科学とは異なり、「直観によって」存在するものと超自然的なるものをとらえようとする知識体系。
本来は占星術、錬金術、魔術などの実践を指したという。

今回の展示を見て、表面的なことではなく、より深いところで理解したいと思ったので、彼の著書『いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか』を購入し、今読んでいるところ。

 

超感覚的世界

わたし達は、日ごろ当たり前のように、目に映るものを見て何かを感じたり感じなかったりしている。だが、ごくたまに、見慣れたものがいつもとは違った感じで見えてくることがある

それは例えば、文字をじっと見つめていると何と読むのかわからなってしまうようなとき。
発熱時に自分の部屋のカーテン模様に目新しさを感じてしまうようなとき(うちのカーテンこんな柄だっけ?と思うとか)。

見ているつもりで見ていなかった、ものの本当のすがたを、あらためて見る際にその感覚は生じる。

そこで見えたものは、意味なんかすべてとっぱらったそれそのものの姿だ。けれども、そんなもんいちいち確認していたら日々消耗するばかりなので、ひとは通常運転ではそれらのことに気を配らず生きていくようにできている。

スムーズに生きるため、ありのままの世界を意図せずも見ないようにして、あたまの中の現実ストーリー内で暮らしているとも言えるのかも。

 

比するに、生まれたばかりの子どもはきっと、本質そのものの世界に生きているのだろう。見るものすべてが珍しい。興味津々。
それを、現実世界の中でうまく順応していけるように訓練するのが、普通の学校教育なのかもしれない。
シュタイナー教育は、それとは異なる過程を目指すようだ。

 

シュタイナー教育では、人間の成長を7年おきに大別してとらえる。

生まれてから成人するまでの21年間のうちに世界から「真・善・美」を全身を通して理解し、その世界と自分との一体感を見いだし、世界の中で自由で自律的に生きることのできる人格の育成を目指す。

 

第1七年期(0~7歳)

肉体が誕生してからの7年間。この肉体を動かす事、すなわち意志の成長が課題となる。萌芽的な段階にあるエーテル体をゆっくり教育するため、無意識的な活動、特に毎日の生活のリズムを重視する。この時期の子どもは周囲の大人、特に両親からの直接的、間接的な影響を全身に吸い込んで成長する。
つまり無意識的にも「(私の周りの)世界は善であふれている」ことを子どもが理解するような教育を目指す。

 

第2七年期(7~14歳)

エーテル体が既に自律し、アストラル体が活動するようになるまでの7年間。アストラル体が司るもの、すなわち感情の成長が課題となる。そのため芸術に重きを置いた教育実践によって、いきいきした感情を育み、「世界は美しい」とおぼろげにも感じられる教育を目指す。

 

第3七年期(14~21歳)

アストラル体が既に自律し、自我がはっきりしてくるまでの7年間。表象活動の活発化が課題となる。
明晰な表象活動により「世界は真実に満ちている」ことをはっきり理解する教育を目指す。

http://ja.wikipedia.org/wiki/シュタイナー教育より

 

どの時期にも、

自分と自分の存在する世界を「肯定」し、受け入れること

という指針があることが非常に特徴的だと思った。
自分と世界をコネクティング。
ヨガ哲学と通じるところがあると感じた。

 

” 宇宙を認識したければ、汝自身を見るがよい。
人間を認識したければ、宇宙を見るがよい。”
(1922年のシュタイナー講義より)

 

さて、今回の展示は大きく分けて3つのパートがありました。

1つめは黒板ドローイング

 

シュタイナーが農民や労働者、学者たちに向け行なった講義の際、内容を説明するために用いたものです。弟子たちは講義録とともに黒板の絵や文字も遺したいと考え、あらかじめ黒板に黒い紙を貼ってそれを保存するようになります。

以下引用文はすべてワタリウム美術館サイトより

 


左か右か(1922)

 

これら黒板ドローイングは1,000点も保存されているという。
「思考する絵」というアートの新しい分野として、注目を集めているとのこと。

 

2つめは、シュタイナーの建築とデザイン

 

1913年に着工され1922年に火災により消失した幻の建物「第一ゲーテアヌム」を300余点のドキュメント写真や模型で、さらに日本で初めての公開となるウインドーのための習作ドローイングなども展示します。また、シュタイナー自身がデザインし現在も使用されている家具やランプ、それらのかたちの原点を見ることができる装飾品などさまざまなアイテムを展示し、思想から日常まで広がるシュタイナー哲学の実践を検証します。

 


ルドルフ・シュタイナーがデザインしたペンダント
銀製、アメジスト 6 . 7×8×1 c m  制作年不明

 

シュタイナー、デザインするものも素敵だとは。

 

3つめはスイス、ドルナッハの丘に現在も建つ「第二ゲーテアヌム」。

 

5

6
(第二ゲーテアヌム内観 大ホール 撮影:鈴木理策 2002年)
CINRA.NETより

 

シュタイナー思想から大変影響を受けた、オラファー・エリアソンのデザインによる『オロイド・ランプ』がとても可愛かったです。
ルドルフ・シュタイナーに関する諸々。
これからもう少し勉強して行こうと思います。

 


オーストリア出身の思想家・ルドルフ・シュタイナー (1861~1925年) 

ワタリウム美術館
会期  2014年3月23日(日)― 7月13日(日)
休館日 月曜日[5/5は開館]
開館時間 11時より19時まで[ 毎週水曜日は21時まで延長]
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