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マンダラデザインアートブログのsachiです。
「心をつなぐあたたかな色 柿本幸造の絵本の世界」@吉祥寺美術館に行きました。
フライヤーとカタログ。色づかいがあたたかで楽しい。
広島県に生まれ、20歳で上京してから広告関係のイラストを手がけていた柿本が、子どものための絵を描き始めたのは30代後半になってから。1954年7月号の『よいこのくに』(学研)で初めて挿絵を担当してから、月刊絵本や図鑑など活躍の場が広がる。
出典:https://www.ozmall.co.jp/art/article/15652/
アイキャッチ画像(『こども音楽館 どうぶつのカーニバル』 文:筒井敬介 学研 1969年)他上記リンクよりお借りしました。
100万部を超えるベストセラーとなった『どうぞのいす』で、自分は柿本幸造の作品を好きになった。
もう十分におとなになってからのこと。
『どうぞのいす』 作:香山美子 ひさかたチャイルド 1981年
最初の印象は、とてつもなくかわいい。やさしい。なつかしい。
そして、おしゃれ!
色もきれいだし、絵本なのに変な表現だけど、洗練されているなぁと思った。
ものすごくデザイン性が高いというイメージ。
出典:http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/exhibitioninfo/2018/08/post-164.html
今回の展示は、人気絵本の原画やアイデアスケッチなど約200点。
国語教科書に載っていた「くじらぐも」、お馴染みの「しゅっぱつしんこう」「どんくまさん」シリーズなどなど。
なかでも、日産自動車のカレンダーなど、デザイナー時代の作品は初めて見た。
見応えがあり、柿本幸造のことがますます好きになりました。
自分の柿本コレクション。
『どうぞのいす』『ろばさんの かわいい バッグ』『ごろりん ごろん ころろろろ』どれも香山美子作
でも一冊選ぶとしたらやはり『どうぞのいす』!
ちょい見せしちゃいます。
うさぎがひそかに作り、そっと丘に設置した、ものがたりの壮大な仕掛け装置。
手がかりとなるしっぽつき。製作者の自己顕示欲が見え隠れ。
そして彼が「どうぞのいす」というネーミングでどういう展開までイメージしていたかは最後まで明かされないまま…。
ろばがどうぞのいすに背の荷をおろし、あろうことか寝落ちしたことから、ことは始まる。
くま、大きな勘違い。だがそう思うのも無理はなし。
あとにくるひとへのさりげない気遣いが美しい。
そんなことも何知らず、ろば爆睡。
物語ではずる賢く描かれることの多いきつねも柿本作品では思いやりマックス。
ろば、ひきつづき爆睡。
続いて、リスの大群。
リス、かわいい!!!
起きた。ほんのちょっとだけわらしべ長者感?
ことのすべてを目撃していた輩の存在もチャーミング
何度読んでも楽しめますよ!笑
会期 2018/9/29(土)~11/11(日)(会期終了)
会場 武蔵野市立吉祥寺美術館
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