映像

河瀬直美監督作品「あん」

秀逸だったのは、樹木希林演じる徳江がどら焼きのあんを作るシーン。暗くちっぽけな厨房で彼女は、あずきの入った鍋をのぞき込んでいる。その横顔の輪郭だけにカメラのピントは合い、それ以外はまろやかにぼけている。彼女の立つガス台のかたわらにささやかなガラス戸があり、その向こう側には柔らかな春の日差しが広がっている。ほぼ逆光。
アート

「日本の現場 立入禁止の向こう側」西澤 丞 写真展

製鉄。造船。JAXA。イプシロン。加速器関連施設。核融合研究施設。 どの装置や施設も想像していた通りとてもカッコよかった。 どれもおおよそシンメトリーだったりして、自分はS・キューブリックの『2001年宇宙の旅』の宇宙船の内部を思い出していた。
アート

「祖父江慎+コズフィッシュ:ブックデザイ」展

「祖父江慎+コズフィッシュ:ブックデザイ」展に行ってまいりました。 (すでに会期終了)
アート

「杉浦康平のデザイン」で杉浦康平の大宇宙を知る

杉浦康平の名を初めて知ったのは1982年。暗黒舞踏集団・大駱駝艦公演のときのこと。杉浦はポスター、フライヤー、チケットなどのデザインを担当していた。まだ子どもだった自分はそのぶっとんだセンスに打ちのめされた。
アート

『まばたき』穂村弘 作 酒井駒子 絵

とるに取らない一瞬にも「永遠」がきちんと織り込まれている。そんなことを思った作品。 その一瞬だけで成り立つような単純な時間というのはおそらくあり得ず、すべての瞬間が美しい絹織物のように複雑に絡み合い世界を宇宙を構成している、と。
デザイン

HITOYONI 〜 手肌しっとりふっくら。おすすめハンドクリーム「ヒトヨニ」

そろそろお肌の乾燥が気になる季節。ヒトヨニは自分のお気に入りハンドクリームです。香りの良いハンドローションでお肌の表面をしっとりとさせてから、チューブのクリームをたっぷりと塗り、おやすみなさい。一夜にしっとりすべすべハンドのできあがり。
アート

考察 こころ動かされた鴨居玲展「踊り候え」

鴨居玲作品に自分がなぜ惹かれるのか。考えてみた。 まず第一に大胆な余白の取り方がよい。 第二に描く対象の内面や本質を必要最低限の線で描いているように見えるのがよい。 第三に色の美しさ。第四に光と影の配分の心地よさ。
アート

「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」@森美術館 でシンプルとは何かを考えた

シンプルという言葉は、禅や侘び寂びなどを連想させる。では、そこに美や快を見出したり感じたりする自分の感性はどういうからくりからそうなるのだろう。そんなことがわかるといいなと思いながら鑑賞した。
アート

軽やかで鮮やかなクリエイティブ「チームラボ 踊る!アート展と、学ぶ!未来の遊園地」展 @日本科学未来館

とにかく面白く鑑賞できた作品展だった。 テクノロジーの進化をアートを通じて知ることができるのはとても楽しいし、有意義なことだと思う。 でも、「楽しい」からはほど遠いような、苦行並みに煩雑なプロセスを経てこそ産み出される作品群なのだろうな、とも感じた。
アート

赤瀬川原平さんのこと 〜『新解さんの謎』『老人力』は赤瀬川さんの魅力そのもの

今年10月に亡くなった、前衛芸術家であり芥川賞作家でもあった赤瀬川原平さん。 赤瀬川さんは、自分が一番面白がりながら、誰もやらなかったことをやる人だった。こういうタイプの人は、他にいなかったと思う。美術作品の方は、この目で実際には見たことはなかったが、わたしは彼の書く文章がとても好きだった。行間からじわじわと伝わってくる、赤瀬川さんの飄々とした佇まいみたいなものが好き。何となーく脱力系な印象なのに、視点がこの上なく鋭い。穏やかそうな言い回しながらも、言うことは言う。大好きなのは「新解さんの謎」。
アート

「and/or展」

『第2回 and/or展』 絵画、版画、写真、CG、立体、書、イラスト、グラフィック、詩画などの様々な分野の表現者たちの競演
アート

「2014ONION感謝祭★展」

麻布十番にあるアートギャラリーAzabujuban Galleryにて催されたONION(鬼塚哲郎)氏の『2014ONION感謝祭★展』(8月18日まで)に行ってきました。
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