鴻池朋子展「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」@ 東京オペラシティアートギャラリー

アート
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鴻池朋子展「インタートラベラー 神話と遊ぶ人」
@ 東京オペラシティアートギャラリー
弐代目・青い日記帳さんから画像お借りしました)

 

美しい人が形づくる、美しい世界。

さまざまな表現手法の鴻池作品があり、そのどれもが同時代的だと思った。
以下、覚え書きです。

 


鴻池朋子氏
弐代目・青い日記帳さんから画像お借りしました)

 

今回の個展のコンセプトは、
「想像力という人間の根源的な力で地球の中心まで旅をする」
というもの。

 

人間の心をひとつの惑星ととらえて、その深い闇の中へ旅をするという物語じたての展示になっている。面白いな。

ギャラリーの中で観客は作品を鑑賞しながら、地球の内部を旅し、同時に人間の精神の奥底へと潜っていく。わたしたちはそのとき、「インタートラベラー」(作家造語)になるのだと言う。

 

ご一緒したのは例によってT氏
入場して早々に、お腹の異変を訴えた。
係の人にお願いし、入場ゲートを逆走・厠への直行便。
はらいたトラベラーT氏を見送りつつ、作品の前へ進む。

 

 

山腹に開くつぶらなひとみ。
インドやネパールのブッダ・アイっぽい印象。

 

 

この襖が、左右に開け放たれて、入り口になっていた。
つまり右目が右側に左目が左側に。
ここが内部に潜っていく旅の始まり。

自分で開けて入っていけるのだったら、さらに臨場感があっただろうな。
テーマパークのアトラクションみたいだ。
まあ、作品にお手を触れてしまうから無理な話。

 

 


《mimio―Odyssey》2005
東京オペラシティアートギャラリー公式サイトより転載 以下同じ

 

ビデオインスタレーションは見たことがあるが、原画は初めて見た。
叙情的で叙事的。

 

かがんでくぐったカーテンの向こうはどの壁も赤い部屋だった。
大きな絵画が4点。
中央にゆりの花が生けられており、強い香が漂う。生々しさを感じた。

 

 

そのあとのスペースの襖絵が、迫力があってかっこよかった。

 

 

しかし、どんなに野性的でどろどろしたものをモチーフに描いた
としても、この人の作品は汚くならないような気がする。
どれもさらりとした印象が強い。良くも悪くも。
日本画出身ということにも関係あるのかな。

 


<シラ―谷の者 野の者>

 

そしてついに地球の、我々の、最深部に至った。
ミラーボールみたいな赤ん坊の頭部がゆっくりと回転している。
『2001年宇宙の旅』のスターチャイルドみたいな発想だと思った。

 


<赤ん坊>

 


<後の部屋>

 

狼の本物の毛皮が沢山吊るされていた。
その中をくぐっていかないと次に進めない。

えーー

頭に触れたらどうしよう。
ちょっと気味が悪いな、と思って躊躇していると、隣のT氏は、すごい!すごい!と感動している。
お腹の不調でロー・テンションだった入場直後とは打って変わり、
「これは、今まで観てきた中で一番いい展覧会かも!」
と、いきなりの高得点。。

 

帰りにミュージアムショップに寄ってみた。
ちょっと、とT氏が呼ぶ。
見ると、手にみみおのぬいぐるみを持っている。

 

「いくらだと思う」
20センチくらいの大きさだがきっと非常にお高いのだろう。
8000円位?
とちょい高めに答えると、値札を見せた。
げげー12,600円!
うーーん。

楽しかったです。

 


lammfromm The Concept Store 公式サイト

T氏と行った他の美術展は以下。

万華鏡の視覚 - The Kaleidoscopic Eye
とても美しい装置だった。 自分が見たときには画像のように電球がつきっぱなしではなく、流れるように順に点滅を繰り返していた。 でも、もうちょっと明るいLEDの電球を使ってほしかった、と思う。 きっと目が眩んで、より大きな眩暈感覚が得られるのに。
Light InSight―拡張する光、変容する知覚―@ NTTインターコミュニケーション・センター
ホワイトノイズ!白色雑音である。テレビ放送がないとき聴こえる、ざぁーっていうあれ。そんな単語を聞いただけで気分はもう、ここではないどこか。二本のスピーカーの間で少しずつ頭を動かすと、ノイズは高く高く高くなり、あるポイントで無音の域に突入する。それが、「ブラインド・スポット」そこはもう宇宙空間なのだった。逝った!そして、さらに移動するとふたたび音は響いてくる。それらはまるで自分の頭の中で聴こえているよう。 響かない部屋なので、音響が回りに拡散しないからなのかな。

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人
KONOIKE Tomoko: Inter-Traveller
期間:2009年7月18日[土]─ 9月27日[日]
会場:東京オペラシティアートギャラリー(3Fギャラリー1・2)

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