アール・ヌーボーの建築 #3 ~バルセロナ編
LIFE
笑って泣いてやがて染み入る。吉川トリコ著『余命一年、男をかう』を読んだ。
非常に読みやすかった。情景描写がくっきりと鮮やかで、流行りのドラマを見ているみたいにすいすい読み進んでしまった。景気の悪いこの国の社会の状況やコロナ禍も反映されており、市井の人々の今の生活の記録としても読める印象。例えば、仔細にわたって描かれる主人公・唯の倹約術やポイント利用や資産運用に対する知識。老後2,000万円問題が記憶に新しいが、唯の節約も老後資金を意識したものだ。いまの人たちがどんな工夫をして決して多くはない賃金でやりくりしているか......(唯のケースはちょっと極端だけど)後世に伝えるべき風俗史になっているとも感じた。
【残像日録】ワクワクオンライン飲み会セット
先日、家族がおうちで会社のオンライン飲み会をやっていて、ちょっと面白かったので書いておこうと思う。興味深かったのは、その日の夕方に宅配便で「オンライン飲み会セット」が届いたこと。ボックスを開けるとそこには......。メニューがあった。そして、オンライン飲み会のポイントなるものが。マニュアルである。
【残像日録】ウクライナのお菓子でお茶タイム
たまたま買ったパイのお菓子がウクライナのものでした。パッケージが可愛らしい。Gronaというメーカーで、Cushionsというお菓子らしい。チョコレート味もあるそうだ。2個入りのパッケージが8個入り、計16個で、税込200円弱。お砂糖をまぶしたパイに甘酸っぱいチェリーのジャムが入っていて、ボリュームたっぷり。美味しい。紅茶を入れていただきました。
【残像日録】さよなら中銀カプセルタワービル
2022年4月12日、一度はその内観を見てみたかった、中銀カプセルタワービルの解体が始まりました。1972年、黒川紀章による設計で竣工されて50年。二度とこの目で見られなくなる前にせめて外観だけでも!と、銀座8丁目の現地に急ぎました。
『月夜の森の梟(ふくろう)』 小池真理子著
夫との出来事の記憶や、彼を亡くしたばかりの今感じることなどが、著者の住む豊かな森の季節の移り変わりとともに語られる。自然描写と心象風景とが響き合い、そして溶けあうような、厳かな境地がどの掌編にも描かれていた。(前書きの最後の行を読んで思ったようなことはまったく余計な心配!なのだった)哀しみからの復活、再生の方法などわたしにはわからない、と著者は書く。わからないこと、それ自体をここで書いてきたつもりだと。
Sportify(スポティファイ)のちらしが新聞折込に〜 Z世代の生活傾向
数日前、我が家でとっている新聞にSportify(スポティファイ)のちらしが入っていました。Spotifyは世界最大手の音楽配信サービス。スウェーデンの企業。2021年7月時点で、3億6500万人(うち有料会員1億6500万人)のユーザーを抱えているとのこと。(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/Spotify)色合わせがきわめて北欧。良質な印刷の、カッコいいA3判ちらしを手にとってしみじみとながめました。手触りすべすべです。でも、これって費用対効果としてどうなのだろう......。
【残像日録】世の中にたえて桜のなかりせば
世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし 〜 在原業平朝臣 この世の中に桜の咲く時期がなかったら、どれほど心おだやかな春の日々であることでしょう。(超意訳)今年もこの歌があたまに浮かんだ数日間だった。桜の美しさは一瞬で、だからこそこの美をロスしちゃいけない、何としても見ておかないと、とソワソワしてしまう。今度この光景を見れるのは一年も先。カメラに収めておきたいと。近所の川べりに咲く桜の樹々も、もうすでに見頃を過ぎたけど、はらはらと散るさまも見届けたいと願う。
【残像日録】眠りについた柱時計
むかしむかし。結婚する時に勤め先の上司からお祝いにといただいた柱時計。少しアンティークなデザインで、まあるいフレームの部分が可愛くてお気に入りだった。ところがあるとき彼がぱたりと針を止め、動かなくなった。 リビングの壁でコチコチと音を立てながら、何十年も我が家を見守ってくれていたのに。
【残像日録】クナイプのバスソルトなら断然グーテナハト
3年くらい前から、入浴時にはクナイプのバスソルト、が定番になった。お気に入りは Gute Nacht(グーテナハト)。ドイツ語でおやすみなさい。この香りがね、とっても良いのです。何か幼い頃のことを思い出しそうな思い出させなさそうな......。目を閉じて首まで湯船に浸かり、考えてみるのだけどよくわからない。キャッチコピーも好き。「ホップ&バレリアンのやすまる香りで おやすみ前のリラックスバスタイムを」自分にアピールしてくるのは、どの成分の香りかな?ホップというのは、「ホップ球果エキス」バレリアンは、「西洋カノコソウ根油」あとは、ダイズ油も入っているみたい。
【残像日録】清澄白河お散歩日和
都現代美術館に行く道中、清澄白河の街をしばし散歩。おしゃれなカフェや雑貨屋さんがたくさんありました。なかでも魅力的だったのは、「リカシツ」さん。学校の理科室に必ずある、フラスコやビーカー、試験管などが所狭しと並べられている、理化学ガラスの専門店(運営は創業89年の関谷理科)。
【残像日録】空のなないろ
昨日は雲がなないろに輝くうつくしい空でした。 彩雲です。 ちょっと浮かない日であろうと、空を見上げていると元気を取り戻せます。 自然はいつだって、フラットなスタンスで美を体現している。 見習いたいものです。
愛にあふれてる!ONION氏のつくる可愛くて豊かな世界
アーティストであるONION(鬼塚哲郎)氏の個展「ONION MOSAICO展 ~ Ryu ~ 」 を観に、清澄白河のギャラリーを訪れました。ONION氏の個展には、以前も伺ったことがあります。前回の展示のあとONION氏は、単身イタリアに渡りました。7年間のモザイク修行を経て帰国。故郷の宮崎に戻りました。今回はモザイク作家としての個展です。