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マンダラデザインアートブログのsachiです。
2024年11月、ドイツ・デュッセルドルフ経由でフィンランドを初めて訪れました。
長らく北欧に憧れてきた自分にとって、ヘルシンキの街並みは目に映るもの全てが美しく、貴重な6日間となりました。
当記事では、この目で是非とも見たかった、建築家エリエル・サーリネン設計のヘルシンキ中央駅(Helsingin päärautatieasema)駅舎についてご紹介します!
ドイツ デュッセルドルフ滞在記はこちら↓
ヘルシンキ中央駅は各方面への交通のハブ
ヘルシンキ中心部。左に見えるドーム型の建物がヘルシンキ中央駅
ヘルシンキ中央駅は、フィンランド国内の通勤列車や長距離列車の発着点。
1日あたり最大25万人が利用するフィンランドで最も大きな駅です。
国内主要都市であるタンペレ、トゥルク、ロヴァニエミへの列車はもちろん、モスクワやサンクトペテルブルクへの国際列車も発着します 。
また、地下には地下鉄のラウタティエントリ駅が直結しており、トラムやバスの停留所も駅前に位置しています。
そして海外への玄関、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港とのアクセスも良好です!↓
フィンランドに到着した夜の、ヘルシンキ中央駅プラットホーム
息をのむ芸術作品!ヘルシンキ中央駅はサーリネンの最高傑作
夜のヘルシンキ中央駅(部分)
建築家 エリエル・サーリネン
ヘルシンキ中央駅は、フィンランドを代表する建築家エリエル・サーリネン(Eliel Saarinen)によって設計され、1919年に完成しました。
駅舎内、カメラをどこに向けても絵になる……。
エリエル・サーリネンは、パリ万博のフィンランド館(1900年)を手掛けたことでも知られています。彼の事務所ではかつて、デザイン界の巨匠アルヴァ・アアルト↓が勤務していたこともあるらしい。
サーリネンは、1923年にはアメリカへ拠点を移し、美術アカデミーという学校ではチャールズ&レイ・イームズ夫妻などのプロダクトデザイナーも指導したそうです。
駅舎の外観はフィンランドの民族主義を前面に押し出したデザイン
ヘルシンキ中央駅の駅舎は、ゴツゴツとしたフィンランド産の花崗岩を使った重厚な外観が特徴です。
特に高さ48.5メートルの時計塔と、メインエントランス両側に立つ駅のシンボル「石の巨人(キビミエヘット Kivimiehet)」と呼ばれる4体の彫像が印象的です。
上から見たヘルシンキ中央駅。「石の巨人」は大通り側のメインエントランス両脇に立っている。
夜になると、彼らが手に持つ球状のランプが灯ります。
これは、幻想的な夜明け前の駅舎。夜間に小雪が降ったようでした。
まるで古代の神殿のようにも見える駅舎。
これは「フィンランド・ナショナル・ロマンティシズム」という建築様式です。
当時のフィンランドは、ロシアから独立したばかり(1917年)。
国としての個性を保つためには、自国の風土や文化を取り入れた「建築とデザイン」が重要なキーワードとなる、ひいてはそれが経済の土台を築く、ということが言ってみれば国策のように考えられていました。
(ただし、若い建築家達からは駅舎のその中世的な外観案に批判が殺到したとのこと。サーリネンはそれを聞き入れた上で徹底的な計画変更を行い現在のデザインとした)
駅舎の意匠は荘厳かつ優美なながめ!
メトロにも直結しているメインコンコース。ため息が出る。
(縦で撮るべきだった。。)
照明デザインは、ソコスホテルでも担当していたパーヴォ・テュネル(Paavo Tynell)。
待合スペースはこんな↑感じ。ここでならいくらでも待てそう!
細部を見て。柱の彫刻デザインが美しい↑↓
カフェも充実。
プラットフォームに出たところ。
駅構内にはサーリネンの名を冠したカフェ・エリエルがある!
駅の構内にある、「カフェ・エリエル(CAFE ELIEL)」の入り口。
おしゃれだなぁ。
直線的で全体としてすっきりとしたデザイン。フォントも可愛いなぁ。。
カフェ・エリエルでは、スウェーデンの老舗コーヒーブランド「Löfbergs(ロフベリ)」の高品質なコーヒーを提供しています。フィルターコーヒー、エスプレッソベースのドリンク、コールドブリューなど、さまざまなコーヒーを楽しむことができます。また、ランチタイムにはサラダバーが用意されており、軽食やスイーツも豊富に取り揃えています。
出典(下画像も):https://www.myhelsinki.fi/places//
営業時間は7時~21時(土曜は~22時、日曜は~18時)だとのこと。(要確認)
駅構内にある利用客の憩いの場。
夜はワインやお酒も提供しているとのこと。

次回は自分も中にも入ってお茶タイムするぞ!
ヘルシンキ中央駅。ほんとうに美しい駅でした。。
おまけ:駅舎の上に満月
所在地: Kaivokatu 1, 00100 Helsinki, フィンランド
建築家: エリエル・サーリネン
着工: 1907年
開業: 1919年3月5日
電話番号: +358 600 41902
管理者: VR
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