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マンダラデザインアートブログのsachiです。
ずっと行きたかった「養老天命反転地」を体感するために岐阜まで出かけました。
世界的に有名なアーティスト、荒川修作氏とそのパートナーで詩人のマドリン・ギンズ氏の構想による庭園です。この庭園はメインパビリオン「極限で似るものの家」と「楕円形のフィールド」の2つの部分から構成されています。「楕円形のフィールド」には、「極限で似るものの家」を分割した9つのパビリオンが点在し、さらに、対をなす丘とくぼみ、148もの曲がりくねった回遊路、大小さまざまな日本列島などがつくられています。ここでは、予想もつかなかった風景や懐かしい風景、いろいろな出来事に出会うことになるでしょう。あるいは天命を反転させることができるかもしれません。「養老天命反転地」は、そのための実験場なのです。
出典:https://www.yoro-park.com/facility-map/hantenchi/
「身体感覚の変革により、意識の変革が可能」
そう考えた、彼らの実験的なアートプロジェクトだという。
要するに、体感型のインスタレーション。
自分はもうずいぶんと前から養老天命反転地のサイトを見てはわくわくしていたのが、やっぱり何だか今ひとつピンとこない。
マップを見ると13ものエリアに分かれている。
そのエリア名が「不死門」とか「昆虫山脈」とか「白昼の混乱地帯」「宿命の家」とか、、いちいち魅力的。
「極限で似るものの家」の使用法には、こう書いてある。
● 中に入ってバランスを失うような気がしたら、自分の名前を叫んでみること。他の人の名前でもよい。
● 思わぬことが起こったら、そこで立ち止まり、20秒ほどかけて(もっと考え尽くすために)よりよい姿勢をとること。
● どんな角度から眺める時も、複数の地平線を使って見るようにすること。
● 一組の家具は、他の家具との比較の対象として使うこと。
● 遠く離れている家同士に、同じ要素を見つけること。最初は明らかな相似を見つけ出し、だんだん異なる相似も見つけ出すようにすること。..
「楕円形のフィールド」エリアはこう。
● 空を、すり鉢形の地面に引き下ろすようにしてみること。
● 日本と呼ばれる列島との、見えたり見えなかったりするつながりで、自分がどこにいるのか常に問うこと。
●「白昼の混乱地帯」の中では常に、ひとであるより肉体であるよう努めること。
● 何かを決めるために、あるいは以前決めたよりもより繊細に、またはより大胆に(あるいはその両方に)なるために、「もののあわれ変容器」を使うこと。
●「地霊」の中では、地図上の約束を忘れること。
●「宿命の家」や「降り立つ場の群れ」と呼ばれている廃墟では、まるで異星人であるかのようにさまようこと。…
……。
意味が全然分からない。。
やはりこれは実際に行ってみるしかない。
というわけで、東海道新幹線で名古屋まで行ってしばしの観光後、JR大垣駅から養老鉄道に乗り、のどかな田園風景の中を走ること25分。
養老駅に着きました。
きれいな赤の養老列車。可愛いな。ごとごとと揺られたら、案の定うとうと。
思えば遠くに来たもんだ。養老孟司氏は何かここと縁があるのかな。
駅から徒歩で10分ほど。
養老天命反転地に到着しました。
見えてきたよ!広々とした敷地内にカラフルな建物。
空も真っ青。あざやか色のハーモニー。
これはエントランス&事務所内。
床が斜めで頭がぐらぐら。天井にも映し鏡のように迷路が。
「不死門」エリアの主・猫くんは瞑想中。
見渡す山並みの向こうには琵琶湖があるはず。
おっと。あれに見えるは「極限で似るものの家」だ。
屋根は岐阜県の地図。
中に入るとまもなく平衡感覚が狂ってきた。
平らな地面は皆無。足取りがふらつく。
天井に椅子を発見!
見上げてばかりいると足下が危ない。
ソファは壁を通り抜ける最中に力尽きたもよう。
いたるところに狭い通路があった。強い光にくらくら。
産道通って何度も生まれ変わるよ!
きたー!「宿命の家」
うーん…想像とちょっと違うかも。。
全景をながめる。
深呼吸が気持ちよい。
ここにUFOが着陸しても違和感なし。
ついでに養老の滝にも足を伸ばしました。
(心霊スポット的な写真が撮れてしまった)
養老町は自然豊かな素晴らしいところで、将来住んでみたい場所候補になりました。
「養老天命反転地」はお子さん連れの方が楽しめますね。
いい大人は足腰ガクガクです。。
ということでレポートはおしまいー。
〒503-1267 岐阜県養老郡養老町高林1298-2
tel.0584-32-0501 fax.0584-32-4507
入場時間 9時から4時半まで
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