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マンダラデザインアートブログのsachiです。
日比谷公園内の日比谷図書文化館にて催された「祖父江慎+コズフィッシュ:ブックデザイ」展に行ってまいりました。(すでに会期終了)
以下情報はすべて
日比谷図書文化館「祖父江慎+コズフィッシュ:ブックデザイ」展より転載
ー 金属活字から写真植字、そしてDTPへと、1980年代以降印刷技術はどんどん変化してきましたが、技術の発展に伴い変化するデザイン、変わらないデザインと、さまざまな顔を目撃することになるでしょう。 ー
この投稿一番下の祖父江慎氏の経歴にあるように、彼は多摩美在学中に杉浦康平に憧れ、工作舎でアルバイトをしていたのだそう。
杉浦氏については先日のブログで書いたけど、
彼の他の追随を許さない造本愛というスピリットを祖父江氏は見事に継承し、そしてそれをさらに深化させているように見えた。
そうです。印刷技術やインキ・紙質の向上などもあり、造本形態のバリエーションは確実に増しているのです。うなりました。
ブラックライトを当てると浮き上がる文字(ブラックライト印刷)、スケスケ加工(ワックスプラス)、キラキラ、ピカピカ、色々な本がありました。面白かった!
何よりも祖父江氏自身がそういった実験的?な仕事のプロセスをとても楽しんでいるように見えるのがよかった。もちろん印刷所さんともども、大変なご苦労があるのでしょう。
手がける造本のジャンルは教科書から純文学、絵本、マンガまで多岐に渡っている。誰でも彼の手による書物を手に取ったことがあるのでは。
https://ja.wikipedia.org/wiki/祖父江慎
自分は、彼の造本した『きのこ文学名作選』が好き。
この展示を見るまでは彼の仕事だとは知らなかった。
ー 『きのこ文学名作選』は祖父江さんのやりたい放題の装丁で、重版不可能だそうです。さわって、めくって、びっくりしてください。ー
青山ブックセンターのこの本の紹介。やりたい放題(笑)。まさに。もはや読ます気がない、という箇所すらあったりする。
夢みるきのこさんより転載
祖父江慎氏の経歴は以下。
祖父江 慎(そぶえ しん)
グラフィックデザイナー。コズフィッシュ代表。1959年愛知県生まれ。多摩美術大学に入学するが、杉浦康平に憧れ、在学中の1981年から工作舎でアルバイトを始め、大学中退。在学中は漫画研究会に所属、先輩にしりあがり寿、喜国雅彦がいた。1987年工作舎退社。秋元康が設立した株式会社フォーセールでアートディレクターを務め、1988年独立。1990年コズフィッシュ設立。人文書、小説、漫画などの書籍の装丁やデザインを幅広く手がける。吉田戦車の漫画本をはじめとして、意図的な乱丁や斜めの断裁など、装丁の常識を覆すデザインで注目を集める。
近年、「スヌーピー展」「エヴァンゲリオン展」「ゲゲゲ展」「ゴーゴーミッフィー展」など、展覧会のグラフィック、アートディレクションを手がけることも多く、展覧会グッズでは独特の感性を爆発させたユニークな商品を開発している。
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