ご訪問いただきありがとうございます。
マンダラデザインアートブログのsachiです。
先日、東京都写真美術館に、「至近距離の宇宙」展を観に行きました。
「日本の新進作家」は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精神を支援し、将来性のある作家を発掘し、新しい創造活動の展開の場として2002年より開催しています。第16回目となる2019年度のテーマは「至近距離の宇宙」です。
(中略)本展では、はるか遠い世界に行くのではなく、ごく身近な身の回りに深遠な宇宙を見いだし作品を制作する6名の作家をご紹介します。
出典:(キャッチ画像もお借りしました)
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3447.html
フライヤーの斎藤陽道氏の作品を見たくて、この写真展に出かけた。
思ったよりも大きなサイズ。
赤ちゃんの目の先に舞う、(ホコリだと思われる)光の粒がほんとにきれい。
これがこんなに美しく見えるのは、赤ちゃんの瞳にも光が宿っているから。
光に照らされた赤ちゃんの指先がぴんと伸びているから。
「なんなのだ。この生まれて初めて見るきらきらとしたものは!?」
赤ちゃんの目というフィルターを通して、わたし達も景色の圧倒的なながめを発見する。
この人の撮る光が好きだ。添えられた詩も素晴らしかった。
藤安淳氏の作品は双子の撮影。
さまざまな双子のきょうだいの写真を撮り、一対に並べて展示。
ひとの顔というものについて、つくづく考えてしまった。
顔にはその人の情報が膨大な量、詰まっている。人前に顔を晒して生きるってある意味怖い。
どんな人生を生きているのか、語らずして全公開してしまう。
顔という個人情報。
井上佐由紀氏の作品は、生まれたばかりの赤ちゃんのまさに今開かれようとする目。
まだこの世の何をも映してない目が光を捉えようと懸命に開かれる。
全身全霊でこの世に感応しようとするヒトの目という器官。
神聖さを感じた。
井上佐由紀〈私は初めてみた光を覚えていない〉より 2014/2019年 発色現像方式印画
出典:
https://topmuseum.jp/contents/exhibition/index-3447.html
会場:東京都写真美術館
出品作家:相川 勝,井上佐由紀,齋藤陽道,濱田祐史,藤安 淳,八木良太
コメント