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マンダラデザインアートブログのsachiです。
すこし前のことですが、パナソニック汐留美術館に「サーリネンとフィンランドの美しい建築 展」
を見に行きました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、あらかじめ予約サイトでの日時指定予約をして出かけました。
エリエル・サーリネンはフィンランド・モダニズムの原点を築いた建築家
日本でもファンの多いフィンランドのモダニズムの原点を築いたのがエリエル・サーリネン(1873-1950)です。サーリネンはヘルシンキ工科大学在学中に出会ったゲセリウスとリンドグレンと共同で設計事務所を設立し、1900年パリ万国博覧会フィンランド館の建築が好評を博して、みごとなデビューを果たします。(中略)
本展は、1923年の渡米までのフィンランド時代にスポットをあて、図面や写真、家具や生活のデザインといった作品資料の展示を通して紹介します。つねに革新を求めつつ、自然や風土に根ざし、光と陰影をとりこんで豊かな表情を見せるサーリネンのデザインは、生活のあり方を一歩立ち止まって考え直す時を迎えている今の私たちの心に深く語りかけるでしょう。
出典(アイキャッチ画像もお借りしました):
https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/210703/index.html
チケットもフライヤー(これは裏側)もとてもよい。英字フォントが優美。
右下にある写真はサーリネン邸のダイニングルーム。
フライヤーのおもてはこんな風。
ポホヨラ保険会社ビルディングの中央らせん階段にこころがざわめく。。
ぺらっと開くとこんな感じ。
多い情報量を美しくまとめている。
こちらのフライヤーも素晴らしかったことを思い出しました ^^*
↓↓↓
自分は北欧のモダンデザインが大好きなので、その原点とも言えるエリエル・サーリネンの仕事を見渡せる本展示には感謝の念すらいだいてしまった。
以下は、撮影の許されていたポイント。
息子はチューリップチェアのエーロ・サーリネン
息子のエーロ・サーリネンデザインの家具が並べられていたスペース。
中央にあるチューリップチェアはミッドセンチュリー家具好きには憧れのまと。
赤はアーム付き。青はアームレス。
青のスツールもかわいいな。
でも我が家のリビングに置いても、ちょっと浮いた存在感を放ってしまう。。笑
こんな風におうちに素敵になじませている方、すごい!
画像出典:https://roomclip.jp/mag/archives/54949
ウーム・チェアとオットマン。座ってみたいなー。
カンファレンスチェア。
素朴な印象だけど、椅子の足がいかにも北欧デザインというイメージ。
こちらは「ご自由におかけください」でした。
サーリネン・ハウスのパネルもあった。
あー。いいなー。
ところどころにある曲線がアクセントになった、シンメトリーな直線世界。
ついでに(笑)ルオーの部屋にあった、「マドレーヌ」(1956年)も撮影OK。
鮮やかでキュート。ルオーのイメージを覆すような明るい絵だ。
サーカスの人気女道化師を描いたものだという。
サーリネンの仕事をまとめた美しい図録は必見!
「サーリネンとフィンランドの美しい建築 展」図録も迷わず購入。
下の写真が透けて見えるグラシンペーパーの表紙がおしゃれ。
ポホヨラ保険会社ビルディングの正面玄関。
ちょっとおどろおどろしいけど、魅力的。
ポホヨラ保険会社ビルディングの正面入り口のドア(左上)やホール(中央)。
細部のデザインは民族叙事詩「カレワラ」から着想されたものだとのこと。
ヴィットゥールプ荘。扉の渦巻きにくらくら。
ケルトデザインをも彷彿とさせる。
左は、《バラのタペストリーのスケッチ》 (1904年 水彩・紙)。
エリエル・サーリネンによる建築物や家具のスケッチは、どれも美術作品のように美しいです。
ヘルシンキの市街地から25キロほどのところにあるヴィトレスクに、サーリネン(と仲間のゲセリウス、リンドグレン)は設計事務所兼共同生活の場を設立した。
ヴィトレスクのサーリネン邸のダイニングルーム
画像出典:https://panasonic.co.jp/ew/museum/exhibition/21/210703/ex.html
右はサーリネン邸のメインルーム。
左上のアームチェアが可愛い。
ダイニングで使用していた模様。
サーリネンは一男一女を育てたようだが、子どもにもきっとやさしいかたち。
ちなみに、この時より40年ほど前に、あの「レッドハウス」が建てられている。
「レッドハウス」は、英国のアーツ&クラフツ運動の主唱者ウィリアム・モリス(1834-1896)と建築家P・ウェッブが建てた、内外のデザインがトータルに考えられた初の近代住宅。
レッドハウスが、C・R・マッキントッシュ (1868-1928)の住宅デザインに影響を与えたように、ヴィトレスクにもそのトータルデザインの考え方が流れ込んでいるとのことだった。
アーツ&クラフト好きとしては触れておきたいことですね!
「レッドハウス」
画像出典:http://www.kamakulani.com/life/interior-from-travels/
非常に見応えがある展示でした!
会期 2021年7月3日(土)~9月20日(月)
会場 パナソニック汐留美術館
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