新進気鋭の水彩作家「U-ku（ゆーく）個展 – MILESTONE -」＠中和ギャラリー に行ってきた。

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マンダラデザインアートブログのsachiです。

日本橋三越前の中和ギャラリーに「U-ku（ゆーく）個展 – MILESTONE -」を観に行きました。

うっとりする2冊『マイ・プレゼント』『ユア・プレゼント』

U-ku氏の作品を初めて見たのは、ほんの半年ほど前。

作家の青山美智子氏の『赤と青のエスキース』という書籍をネットでたまたま見かけ、「何ときれいな表紙なのだろう」と思った。それが、U-ku氏の水彩作品だった。

青山美智子氏の『赤と青のエスキース』（2022年本屋大賞第２位）

そして、この方はどういう画家なのだろう？と調べていて、青山氏との共作『マイ・プレゼント』『ユア・プレゼント』を知った。

本屋さんで手に取ると、これがまたなんとも美しい本。。
長いこと立って手にしたまま、見惚れてしまった。
（申し訳ないけどテキストはまったく見ていない……）

その日はどちらかを買おうと思ったが選ぶことができず、結局2冊↓とも購入した。

BLUE（寒色系）とRED（暖色系）。
色というものの美しさを見事に表現した二冊。

Amazonのページにはこうあった。

本書は、新進気鋭の水彩作家・U-ku（ゆーく）氏のアートから受けるインスピレーションを手掛かりに、ハートフル小説の旗手・青山美智子氏が短い物語を綴った特別な作品集。

U-ku氏の水彩画の触発を受けて、物語ができたということ。
それってすごいことだと思う！

迷いのない線が本当に潔く、気持ちが良い。
金の挿し方も絶妙でずっと見ていたくなる。

真似事程度に↓水彩をやる自分だが、まさにこのような絵が描けたら！と憧れるような作品ばかり。。

水彩絵の具のにじみが好き

水彩絵具の箱から、たとえばピーコックブルーのチューブを取る。 パレットにちょっとしぼり出し、たっぷりとした水で溶く。 その時点でもう、ある種の悦楽が胸のうちに広がる。 幼い頃のいろみず遊びの記憶は関係していると思う。 紙の上に、絵筆で薄く色を置く。 直後には水でてらてらと光っているんだけど、みるみる落ち着いていく。 紙とおりあうようにして、しだいに色が定着していく。 その移り変わるさまは、紙の種類によってだいぶ具合が違っていて、和紙に近いものだとあっという間ににじみがすすむ。色がにじむさまを見るのも好き。

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2021.06.11

「U-ku（ゆーく）個展 – MILESTONE -」＠中和ギャラリー

個展の開催情報はその後、U-ku氏の東京新聞でのコラム「私の東京物語」をたまたま見たことで知った。

ギャラリーにはU-kuさんご本人がいらして、嬉しいことに直接お話を伺うこともできた。
女優さんのように素敵な方で緊張したが、興味津々な自分のド素人な質問にも気さくにそして丁寧に答えてくださった。とても感動しました。。

ギャラリーは心地よい広さで雰囲気がとてもよかった。

入り口近くの小部屋には比較的小さめの作品群。
可愛らしくて、どれも粋な印象。

奥の広いスペースには寒色系の大きい作品群。
こちらは抽象的で、思索を促すようなイメージがあった。
芸術性がより高いとも言えるのかもしれない。

一見、青のバリエーションに夢見ごごちになるが、追って深層に響いてくる感じ。

画風はまったく違うのだけれど、鴨居玲氏の作品が思い出されたことが不思議だった。

考察 こころ動かされた鴨居玲展「踊り候え」

鴨居玲作品に自分がなぜ惹かれるのか。考えてみた。 まず第一に大胆な余白の取り方がよい。 第二に描く対象の内面や本質を必要最低限の線で描いているように見えるのがよい。 第三に色の美しさ。第四に光と影の配分の心地よさ。

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2015.08.12

もっとも釘付けになったのがこちらの作品。タイトルは「秘密」。

ずっと対面していると、自分の奥底に向き合ってしまいそうな感覚があった。
タイトルの誘導もあるのかも。深い。

笑顔がチャーミングなU-kuさん。
自分はサインまでいただいてしまいました……。嬉しい。ありがとうございます。

この展示を見るためだけに日本橋まで出かけてほんとうによかったです ^^*
6月18日（日）まで開催しています。是非！