墨に酔う。春。

アート
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Mandala Design sachi です。
 
3月の終わりから今月初めにかけて二つの書展に行ってきた。
 
一つ目は、マキイマサルファインアーツで開催されていた個展
『祥洲の墨の世界2009~我、古典ヲ愛ス~』
 
祥洲氏の作品を見たのは今回が初めて。
新聞の芸術欄にあった作品の写真と、彼のプロフィールを見て、作品を間近で見たいと強く思った。
 

 
おりしも会場にいらした祥洲氏はスキンヘッドの長身。
才能に溢れている人独特の雰囲気を纏っている。か、かっこいい。
作家本人から直接、書の古典についての貴重なお話を伺えて幸せだった。
自分もまた非常に図々しい質なので、作品についてさらにあれやこれやを伺ってしまい、ご本人を長いこと一人で独占してしまっていることにはたと気がつき、あわてて後ずさりしたのだった。
デジタルと墨の世界の融合する彼の作品は、とてもエネルギッシュ。
見る者をそこに引き止める力強さがある。
作品の前で立ち尽くしてしまう。
 
祥洲氏は、「美術年鑑」最新版で、「書道界異色作家」のトップに掲載
されているらしい。祥洲公式サイト「祥洲の墨の世界」を見てみると、活躍されている分野が多岐にわたっていてびっくり。
ギターボディに墨で直接、書き下ろすなんてこともするという。
世界的ギタリストである山岸潤史氏、渡辺香津美氏モデル等もあるそうだ。
 
 

 

メルセデス・ベンツのCMに書を提供
 
現在、北井ギャラリーでは、
「北井ギャラリーセレクションによる祥洲展」を開催中。
2009年3月28日(土) ~ 4月18日(土)
 
 
—————————
 
二つ目は、
柏木白光氏の書展 『KAZAMICHI 山海風の詩 』
 
 

― 国内外各地訪問のおり、現地の自然、歴史、人々から得た魂の共鳴と共感を未来へのメッセージとして現地で制作いたしました。悠久の歴史のなかで生き続ける生命と自然との融合、生命の息吹や躍動、そしてそれらが時や所を越えて山の道、海の道、風の道、人の道へと響き合い創造へと向かった作品です。―

 


 
柏木白光の墨アートには大きな刺激を受ける。
2006年に見た『宙響(ひびく)~山海空~』で展示された100点もの作品を見たときに、この書家の描く世界をずっと見続けていきたい、と思った。五年先、十年先、彼女によって生み出される作品がどう変化していくのか。自然と共鳴しながら創造される作品は、この先もより研ぎすまされていくのだろうと思う。
白光氏の作品には母なる地球のやさしさを感じる。墨に豊かな彩りがあるのだということも知った。自作の詩がまた素晴らしい。
 
20090409_1054273シリーズ 山より
 
デザインシリーズ 宇宙より
以上二点は、公式ページ「柏木白光の世界」より転載
 
個展初日に行ったのだが、こちらには和服美人のご本人がいらした。
 
印象に残る二人の書家の作品とお姿に、心洗われるような良い季節です。
感謝。
 

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