日々の残像を、ゆるゆるメモします。
2022年4月12日、一度はその内観を見てみたかった、中銀カプセルタワービルの解体が始まりました。
1972年、黒川紀章による設計で竣工されて50年。
二度とこの目で見られなくなる前にせめて外観だけでも!と、銀座8丁目の現地に急ぎました。
写真では見ていたけど、本物は初めて。
なるほど、この立地にあの外観……知らずに通りかかって見かけたら二度見すること必至。
このキューブ状カプセルのひとつひとつが住居。
老朽化したパーツ(カプセル)を遊具のブロックのように取り外し、新しいものに取り替えることができる構造になっている。
こういった建築物は、古い細胞が新しい細胞に新陳代謝(メタボリズム)するという意味でメタボリズム建築と言われているそうだ。
結局入れ替えはしないで終わってしまったそうだけど。
下から見上げてみた。
解体寸前なのでシートも被されている。
ああ、やはりちょっと荒廃してしまい可哀想な感じ。。
美術手帖さんの記事より
中銀カプセルタワービルは、建築家・黒川紀章(1934〜2007)が手がけた世界初の実用化されたカプセル型集合住宅で、「メタボリズム建築」を代表する作品として国内外で広く知られる。建物はA棟とB棟の2本のタワーで構成されており、各タワーにカプセルユニットが取り付けられた独特の構造だ。140個のカプセルはすべて独立した住宅であり、黒川紀章は販売当初のカタログのなかで「(カプセル住宅は)住宅の工業化によって、品質の向上を計るばかりでなく、構造からインテリア、そして空調、テレビ、ラジオ、家具、照明まで含めた新しい住まいかたを提供するものである」と語っている。
出典:https://bijutsutecho.com/magazine/insight/24920
こちらのブログでは中に入ったときの様子が見れて、とても面白かった。
「解体間近!?銀座に現る宇宙船「中銀カプセルタワービル」へ潜入!
出典:https://chinobouken.com/nakagintawa/
どこもかしこも丸い。宇宙船の中のよう。未来的で可愛いな。
レトロフューチャーなイメージがお好きな人は以下もご興味あるかも。
すべては通り過ぎてゆく。
コメント