「コンビニ人間」村田沙耶香著

文学

Mandala Design sachiです。
読書メモ。

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https://www.amazon.co.jp/コンビニ人間-村田-沙耶香/dp/4163906185

  
  

コンビニ人間 / 村田沙耶香

古倉恵子は自分のことを「コンビニ人間」と称す。
マニュアルに沿って歯車のように自動で動くコンビニの店員として働くことが一番快適で、その時間の中にいる時こそ、自分は社会に適応し「生きている」と感じる。
(この部分に関しては個人的には共感できる気がする。自分と少し違うなと思うのは、彼女にはもっと大切にしたいそれ以外の世界がないということ)

日本人がこれがひととして普通、と思っている生き方について、改めて考えさせられる。
ひとは、日本人は、誰もが普通を演じようと懸命になり、生きているだけなのではないか?
それは、村八分になりたくないから。
自分を社会的不適合者と認めている白羽は、これは縄文時代から続いていることだと言いきる。

主人公は、社会から見たら精神障害という病にカテゴライズされるのかもしれないが、考え方がピュアでいちいち的を射ている。文明に毒されていない。
彼女は社会に適応できない、のではなく、普通と言われる生き方をしなければならないことの意味がわからないだけ。同調圧力に反抗しているわけでもない。
早く普通になってほしい、という家族の思いには応えたいと思っているので普通を演じようと努力もしている。
存在としてはどちらかというと、生まれたばかりのロボットとかAIに近いのかな。
価値観が多様化している現代に、こういう考えの人はきっと多くいるのだと思う。特に若い世代に。
今まで当たり前だと思っていた価値観に対して、破壊力のある作品だと思う。

  
  



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