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マンダラデザインアートブログのsachiです。
「建物公開2022 アール・デコの貴重書」展を観に、白金台の東京都庭園美術館に行ってきました。
(アイキャッチ画像はこちらからお借りしました → 東京都庭園美術館公式サイト )
Contents
アール・デコ装飾を隅々まで堪能できる!建物公開展
1933年に竣工した旧朝香宮邸(現・東京都庭園美術館本館)の建築としての魅力を存分にご堪能いただくため、今年度も建物公開展を開催いたします。年に一度、これまで毎回テーマを設けて様々な角度から建物公開展に取り組んでまいりました。今回は、1920-30年代のアール・デコ期の貴重書に着目します。
出典:https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/220423-0612_EncountersWithArtDecoBooks.html
玄関扉にはルネ・ラリックの女性像が4体。乳白色のガラスが光に透けて美しい。こちらは入館後、裏側から見たながめ。
庭園美術館の魅力は、何と言ってもアール・デコ様式の建築物とその内装。
年に一度の建物公開展では、普段は許可されていない撮影が可能です。
何年か前の展示のときは自分も一眼カメラを手にむきになって撮った記憶があります!
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撮った写真に文字をさりげなく置いみました。絵になる。渦巻き、可愛い。
この扉とのハーモニー。音楽を感じます。
庭園を望める廊下。フランス映画のワンシーンみたい。
階段スペースの窓。カーテンの上品なドレープが優美。
二階の応接セット。素敵。
作品保護のために通常は閉じられている窓のカーテンが、建物公開時には開け放たれます。
美術館は緑に囲まれているので、窓越しには新緑が輝き、室内は自然の光であふれていました。
1920-30年代のアール・デコ貴重書 約200点
庭園美術館は、もとは朝香宮夫妻のご自邸でした。
1920年代の滞欧中、当時全盛期だったアール・デコ様式に魅せられたご夫妻は、帰国後それらを取り入れた邸宅の建築を開始。
内装設計はフランスの装飾芸術家アンリ・ラパンに依頼、ルネ・ラリックをはじめとしたアーティストが参加した贅沢な建築物になりました。
そんな由緒ある建物の中で展示される、アール・デコ関連書の数々。
見応えがありました。
『近代装飾芸術年鑑』1924年、東京都庭園美術館蔵
アール・デコの書物の展示ケースに天井の優雅なインテリアが映り込む、の図。
壁紙の見本帳。
楽しいんですよね、壁紙選びって。
展示室の窓から覗いたバルコニー。タイルが可愛い。クレーの絵みたい。
庭園美術館 当時最先端の芸術家たちが夢の饗宴
別館では、朝香宮邸の室内装飾に携わった3人のアーティストにスポットを当てて紹介。
アンリ・ラパン、レイモン・シュブ、マックス・アングラン。
上は1925年開催のアール・デコ博覧会の写真の展示。(写真は「オルセー門」)
アンリ・ラパンはここでも重要な役割を果たした超大物アーティスト。
宮邸建設にあたり、彼がフランス側の取りまとめ役として中心的役割を担った。
レイモン・シュブ。鉄工芸家。
あの優美な扉の上部装飾を手がけた。
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そして、ガラス扉部分のエッチングはマックス・アングラン。
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画家でありガラス工芸家でもあった、マックス・アングラン。
音楽的イメージを感じるような個性的なデザインが楽しい。
マックス・アングランは雑誌表紙のイラストも手がけた。
当時、店舗などのデザインで広がったアール・デコ様式の写真展示も多数ありました。
パンフレットも芸術品のよう
展示パンフレットもはっとさせられるものでした。
うっすらと紋が入っている。。
宮邸大食堂の扉のエッチングモチーフです。
優雅な気持ちで楽しめた展示でした。
自分はアール・デコではなく、アール・ヌーボーが好きなんだ!という方はこちらをどうぞ。
会期:2022年4月23日(土)-6月12日(日)
会場:東京都庭園美術館(本館+新館)
東京都港区白金台5-21-9
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