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フィンランド訪問「ヘルシンキ編」 #13 ヘルシンキの秀麗なシンボル ヘルシンキ大聖堂(Helsinki Cathedral)はアクセスも簡単

フィンランド・ルーテル派の大聖堂で、ヘルシンキのシンボル的存在。白い外観と緑のドーム屋根が特徴で、ヘルシンキのポストカードやガイドブックに必ず載る代表的な建築物です。訪れたのはよく晴れた日の正午近く。青空に映える白亜の外観は尊く、長い階段は超きつい。地元の人達は、よくここに座っておしゃべりなどするのだそうです。平和の象徴だね。
デザイン

フィンランド訪問「ヘルシンキ編」 #13 ヘルシンキ観光なら絶対に持ちたいお得なパス!ヘルシンキカードとは

美術館や博物館をたくさん巡りたい人、公共交通を頻繁に使う予定の人、市内観光バスやボートツアーに参加したい人!ヘルシンキカードはこんな人にこそおすすめです。逆に「徒歩中心であまり施設などには入らない人」が購入しても元は取れないかもしれません。。ヘルシンキカードがなければ、美術館入場料などで合計14,297円!お得だし、入場券購入などの煩わしさがないので快適でした。交通機関に乗る際にもカードを機械にピッと当てるだけでOK。個人的には乗車券購入の心理的ストレスから解放されるメリットはとても大きかったです。参加したいのに時間的に無理......というのも多かった。それは残念!次回の来訪ではもっとたっぷりと時間を取りたい!と思いました。行きたいのに時間切れだったヘルシンキカードが使えるその他の施設↓・アテネウム美術館(Ateneum Art Museum )3,661円・ヘルシンキ市内パノラマバスツアー(10月~4月)・ 世界遺産 スオメンリンナの要塞・ヘルシンキ運河クルーズ(5月~9月)・ヘルシンキ市内 ホップオン・ホップオフ観光バス(5月~9月)
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フィンランド訪問「ヘルシンキ編」 #12 ヘルシンキ現代美術館「キアズマ」に行った!

ヘルシンキ現代美術館の愛称「キアズマ」は、ギリシャ語で「交差」や「交差点」を意味する言葉。1992年のコンペで応募総数516件の中から、この「Chiasma(交差)」案が選ばれ、キアズマという名前で具現化されたそう。街の様々な視点や文化が交わる場所を想定しながら設計を手がけたのは、アメリカの著名な建築家スティーヴン・ホール氏。画像出典:https://kiasma.fi/展示空間全てに自然光が入るよう計画され、太陽軌道をも味方につけた「奇跡の建築デザイン」と言われているのだって。
アート

フィンランド訪問「ヘルシンキ編」 #1 アルヴァ・アアルト建築 アカデミア書店に行き憧れのカフェ・アアルトでランチした!

アアルトデザインのゴールデンベルが見えてきた......。やってきた!CAFE・AALTO(カフェ・アアルト)!アルネ・ヤコブセン(デンマークの巨匠)デザインのアリンコ・チェアが並んでいる。可愛いな。美味しそうなケーキがいっぱい。カフェ・アアルトの人気メニューは、フィンランドの定番シナモンロール(Korvapuusti)とのこと。甘さ控えめ&スパイスが効いたお味なのだそう。フィンランド産のブルーベリーをたっぷり使ったベリータルト(Mustikkapiirakka)も大人気だって。しかし我々腹ペコ軍団は、迷わずサンドイッチをオーダー。運ばれてきたのは、ずらりと並んだハムとチーズと野菜たち。え。思ってたんとちょっと違う 笑この紙で包まれたトーストに自分で挟んでいただくのね 😊
アートとデザイン

優雅で可愛らしい… ロバート・サブダの飛び出すクリスマス絵本

この時期になると引き出しから取り出して飾り棚の上に並べる本があります🎄 Robert Sabuda(ロバート・サブダ)のポップアップ絵本。「Winter in White」と「クリスマス」。サイズもかわいい。左からたて16cm、14cm。手に取る人に幸せをもたらします。
本と映画

『自分という壁』大愚元勝 著を読んだ

不安・嫉妬・怒りその感情はすべて「あなた自身」が作り出したもの。帯にはこういうキャッチコピー。自分は「嫉妬」や「怒り」はあまり持たないのですが、「不安」を感じることがとにかく多い。この本を手に取って読んだところ、腑に落ちる箇所が多くありました。それらを切り取り引用し、
本と映画

「死は存在しない〜 最先端量子科学が示す新たな仮説」で田坂広志氏が提示した現代の救い

「死は存在しない」これがタイトルだけど、肉体としての死はもちろん存在し、それを経て我々がどうなるのか?ということが著されている。結論から言うと、ひととしての自己を終えた我々の意識は、もともと自分がいたところである「宇宙意識」の域(=ゼロ・ポイント・フィールド)に帰っていく。死んでこの体がなくなったら、どんなふうになるのだろう?誰でも一度は考える。死んだらすべてが消えて、はいおしまい、と思う人が多いだろうか。自分は、死ぬと怒りや悲しみなどの「感情」が消え、フラットな意識(は残ると思う)の状態になるのでは?と、ぼんやりと思ってきた。ひとの感情の動きは、ホルモンなど伝達物質を含む肉体に属していると思うから、死んだらそれは終了。一方、魂(というのも曖昧だが......)に司られている(のでは?と思う)意識の方は、感情に邪魔されないので今よりも明晰になる、と。これは年をとり、気力も衰え、感情の動きもやや凪いできた年代になって思うようになった。自分の中の鬱陶しい感情の数々。これ、すべて身体の成せるワザだ。肉体がこれらを感じさせているんだ、とある時気がついた。若い頃はそれ(感情)こそが人間そのもの、と思ってた。それは事実ではあるけれど、そればかりじゃないだろう、と今は思う。
アート

『52ヘルツのクジラたち』町田そのこ著を読んだ

町田そのこの『52ヘルツのクジラたち』を読みました。本屋大賞受賞作品。2024年春に映画化されるとのこと。読後メモです。ネタバレあり。装丁の福田利之氏のイラストに惹かれ、ずっと読みたかった一冊。こちらは文庫本版の表紙。可愛い......。第1章、読み初めは何となく文体も描写も合わないかも、と感じた。けれども最後の方は泣きながら読んで、物語を追っていた。ストーリーの良さで読ませるものはやはりあるのだなぁと感じた。ちょっと書いたことがあるものだから自分は怪しげな評価目線でいつも小説を読んでいるんだ、と感じた。物語の強度は文章のテクニックなんぞを跳躍する。アンさんの存在がやはり大きい。キナコ(貴瑚)への想いが悲しい。なぜ気持ちを打ち明けなかったのか?その訳が明かされた時のやるせなさ。アンさんなりのキナコへの愛情の示し方。辛い。読後感として一番それが大きい。
アート

新進気鋭の水彩作家「U-ku(ゆーく)個展 – MILESTONE -」@中和ギャラリー に行ってきた。

日本橋三越前の中和ギャラリーに「U-ku(ゆーく)個展 - MILESTONE -」を観に行きました。うっとりする2冊『マイ・プレゼント』『ユア・プレゼント』U-ku氏の作品を初めて見たのは、ほんの半年ほど前。作家の青山美智子氏の『赤と青のエスキース』という書籍をネットでたまたま見かけ、「 ...
アートとデザイン

「 アール・デコの貴重書」 〜 アール・デコ様式美にふれる建物公開展2022@東京都庭園美術館

庭園美術館は、もとは朝香宮夫妻のご自邸でした。1920年代の滞欧中、当時全盛期だったアール・デコ様式に魅せられたご夫妻は、帰国後それらを取り入れた邸宅の建築を開始。内装設計はフランスの装飾芸術家アンリ・ラパンに依頼、ルネ・ラリックをはじめとしたアーティストが参加した贅沢な建築物になりました。
文学

笑って泣いてやがて染み入る。吉川トリコ著『余命一年、男をかう』を読んだ。

非常に読みやすかった。情景描写がくっきりと鮮やかで、流行りのドラマを見ているみたいにすいすい読み進んでしまった。景気の悪いこの国の社会の状況やコロナ禍も反映されており、市井の人々の今の生活の記録としても読める印象。例えば、仔細にわたって描かれる主人公・唯の倹約術やポイント利用や資産運用に対する知識。老後2,000万円問題が記憶に新しいが、唯の節約も老後資金を意識したものだ。いまの人たちがどんな工夫をして決して多くはない賃金でやりくりしているか......(唯のケースはちょっと極端だけど)後世に伝えるべき風俗史になっているとも感じた。
文学

『月夜の森の梟(ふくろう)』 小池真理子著

夫との出来事の記憶や、彼を亡くしたばかりの今感じることなどが、著者の住む豊かな森の季節の移り変わりとともに語られる。自然描写と心象風景とが響き合い、そして溶けあうような、厳かな境地がどの掌編にも描かれていた。(前書きの最後の行を読んで思ったようなことはまったく余計な心配!なのだった)哀しみからの復活、再生の方法などわたしにはわからない、と著者は書く。わからないこと、それ自体をここで書いてきたつもりだと。
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