弦理論の創始者の一人としても知られる、ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎氏。
彼は若き頃、アインシュタインと量子論について30分ほど意見を戦わせたことがある、と新聞で読んだ。すげー。
というわけで本日は、昨日読了したばかりのサイエンスつながりの良著を紹介。
『理性の限界ー不可能性/不確定性/不完全性』
高橋昌一郎著
「量子論を理解していると思ったら、理解していない証拠だ」
ー ニールス・ボーア(デンマークの物理学者 )
面白かった。
第二章「科学の限界」がとりわけエキサイティングだった。
相対性理論から始まって、ハイゼンベルクの不確定性原理、(これは、君は彼女の本当の姿を見たいと思い、透明人間になって彼女の部屋に行くとする。しかし透明な君が彼女を観察したとたん、彼女はもう本当の彼女の姿とは少しだけ違ってしまっている、という奇々怪々なお話。ちょっと違うか。まいいや)
ボーアのコペンハーゲン解釈、シュレーディンガーの猫、さらには多世界解釈に至るまで、分かりにくいとされている理論を噛み砕き、ドラマ仕立てで説く。
これは一般の人向けの読み物である。
タイトルが固すぎるのでとっつきにくいかもしれないとは思う。でもせっかくのノーベル賞 week。
こんな本をきっかけにサイエンスの秋はいかがですか。
それにしても日本、どの分野でも花開いてる。
のりにのってます。
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