「あひる」今村夏子著を読んで生きるって辛いなぁと思う。

文学
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今村夏子氏の芥川賞受賞以前から、読みたいリストに入れていた作品。
感想メモです。

 

「あひる」今村夏子著

 

読後感がなんとも言えず寂しい。
人として生きるって、なんて寂しいことなのだろうか、と思った。

登場人物はみな普通のひと達。
彼らの日常とその内面を、著者は丁寧に描写する。
ひとを羨んだり、自分の境遇に疑問を持つことなどもせず、生真面目に言わば淡々と自分の人生を生きている。

起こっていることもとりたてて不幸だとか、ドラマチックということでもないのだけど、読み終わった後にじわじわと寂寥感が滲みてくる。

生きるって辛いなぁ、と思う。

弱っている時に読むと、きっとダークサイドに引っ張られる(笑)
かと言って、元気な時にはこのように深くは響かないかも。そんな作品。

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